「チケット何枚かありますよ」
ラグビー仲間のTさんからのお誘いです。
リーグワンと言ってもディビジョン3。
日野レッドドルフィンズ対清水建設ブルーシャークスの一戦です。
イルカ対サメなら闘う前から結果は分かりそうなもんですねえ。
場所は武蔵野陸上競技場。
我が家から歩いてでも行ける場所です。
実際に散歩しました。
上水沿いの新緑が美しい。
競技場に着き、息子が日野でプレーしているTさんからチケットを受け取り、ちょうどいい感じに日陰になっていたメインスタンドに陣取りました。
この日はとても暑かったのでした。
試合前、選手たちが奥さんと子供たちを連れての入場。
ほのぼのとしたいい風景だとも思えますが、これから闘おうという人たちがこんなことでいいの?と思わないでもありません。
昨季、ある不祥事があってディビジョン3に降格した日野は、この最終戦に全勝優勝がかかっていたのでした。
序盤は、そんなことは杞憂だったのかと思うほどに日野の良さばかりが目立ち、こちらも昇格を決めている清水建設はパッとしませんでした。
しかし、ウインガーの見事なパイパンキャッチからのキレのあるランニングから、なにかのスイッチが入ったかのように清水建設の逆襲が始まりました。
これが面白かった。
工夫のあるアタック。
スピードやアングルのチェンジばかりではなく、意外なところにボールを動かしたりして、観ている我々の目をも幻惑します。
ラグビーは、時々こういうことがあります。
所謂ビッグゲームでなくとも、自然に声が出てしまうような好ゲームに行き当たったりするのです。
この日が、そんなゲームでした。
清水建設は、試合をひっくり返し、日野の全勝優勝を阻んで見せてくれました。
チケットを提供してくれたTさんには悪いけれど、いいものを見させていただきました。
反省会は、競技場からほど近い大阪王将で、餃子や冷やし中華などをつつきながら。