歌仲間に誘われて、2月18日に国技館で行われる『すみだ5000人の第九』というものにエントリーしています。
こちらはサントリー1万人の第九と違って〇〇クラスで何回以上練習に出ないと本番を歌わせないよ!的な縛りはありません。
ですから、今までもなんとなく何回か練習に行っては見たものの、新しい仲間が出来るというようなこともない感じでした。
しかし、この前の金曜日は、錦糸町にあるトリフォニーホールで、本番の指揮をしてくださる大友先生が指導をしてくださるという、所謂、マエストロ練ということなので、行ってみることに。
まっ、年の初めと言うこともありますしね。
先ずは発声練習から。
出てきた先生は、何というのかなあ・・・誤解を恐れずに書いてしまえば、その辺りの商店街で総菜かなんかを売っていそうな方。
怒られちゃいますね。
しかし、その練習が実に面白かったのです。
普通に、あーあーあーあーあ
などと発声するのではなく、第九を歌っていくうえで、ちょっと日本人としては難しい発音や、強く歌うところ、逆にピアニッシモで歌うべきところなど、具体的なところに触れながら声を出させていく感じなのです。
素晴らしい先生でした。
そして、いよいよ大友先生の登場です。
私は知らなかったのですが、ダンディでカッコいい先生なんですねえ。
白髪をいい感じにスタイルしていて、その髪に包まれた顔もいい、そして話し方も柔らかく、育ちの良さがどうしてもにじみ出てしまう感じです。
女性陣からはため息が漏れているような・・・
その大友先生の指導で第九を歌っていきます。
「ではMの部分を・・・4小節前から・・・」
ピアノの先生に、そう促し、滑らかに指揮棒を振り始めます。
その部分が終わりかけた頃に、振りながら微笑み親指を立てます。
「素晴らしい!これだけの人数で、これだけ合わせるのことは本当に難しいことです。
でも、ここの部分だけをちょっとこんな感じでお歌いになってみてください・・・
じゃあ、また4小節前から・・・」
お歌いになってみてください。
なんて、優しくおっしゃっていますが、やっぱり素晴らしくはないってことですよね。
でも褒められながら、数千人で歌う第九はだんだんよくなっていくのを感じていました。
実は、本番の日に、親戚の法事の予定が入ってしまい、私は欠席することに決めていました。
でもこの日、マエストロの褒めて伸ばす練習に参加し、やっぱり本番も歌ってみたいなあという気持ちが強くなってしまっています。
本家のおばさん、優しいひとだったから不義理を許してくれるかなあ・・・