我が家の厩火事 | 道楽者は行く!

道楽者は行く!

ラグビーやサッカーをしたり見たり、落語聴いたり、酒飲んだり、山を歩いたり、歌を歌ってみたり、そして時折旅に出る。
そんなわたしの道楽のモロモロ・・・

「今夜、鈴本行く?」

夏は山、そして一年中落語や講談、歌舞伎に文楽まで行っている、我が家の芸能評論家からのお誘いです。


12月中席夜の部の鈴本は、主任が掛け取りと芝浜を日替わりで掛けてくれます。

この日は、かつて末広亭で毎年年末に芝浜をやってくれた、むかし家今松師匠です。

これは誘いに乗らない手はありません。


仕事を終えて、御徒町に駆けつけました。



前座の、

小きち 子ほめ

の途中に入りました。

痛い。

これから勉強ですね。

でも、このまだ発展途上の人の落語を聴けるのも寄席の良さです。


つる子 初天神

この人、綺麗なお顔ですね。

噺は、まあ…


翁家社中

大神楽。

このお二人はご夫婦なんですってね。

夫婦で一緒に働けることはいいことなのか…


小燕枝 湯屋番

この人、上手かったなあ。

ダメな若旦那がピッタリ!

道楽者!道楽者!と言われてドキッとします。


文菊 強情灸

最高!

どうしても育ちのいいのを隠せないというマクラからの強情灸。

この人は、おかしみがあり、そしてまた声がいい。

今、一番好きな噺家さんのひとりですね。


玉の輔 紙入れ

3人の演じ分けの難しさを感じました。

若い間男がもうひとつだったかなあ。


のだゆき

久しぶりに、この不思議ちゃんの芸を観ました。

ちょっとお年を召しましたね。(笑)

第九をリコーダー2本で吹いてくれたのが嬉しかった。


琴調 中村仲蔵

講談です。

これは、これで寄席の流れに変化をつけてくれる感じが素敵です。


 仲入り


米粒写経

テレビで見る漫才は、基本的にあまり好きではありませんが、これまた寄席で聴く漫才はいいもんですね。


柳枝 時そば

この人の形態は上手い!

美味い蕎麦とそうでない蕎麦の食べ方の演じ分けが秀逸でした。


林家正楽

紙切り。相合傘。芝浜。ウサギのクリスマス。

いつも鮮やか。

私も第九!と叫んでみましたが、採用されませんでした。残念。


そして、トリは、

今松 芝浜


ベテランなのに、少しストーリーを変化させて、財布を拾ったことを夢にする荒唐無稽な感じを

無理なく演じてくれます。


いい。

じんわりといい。

沁みます。


嗚呼、今年も暮れていくなあという気分にさせてくれます。


反省会は、御徒町の『珍満』

とりあえずビールと餃子!

と注文すると、

餃子終わりましたと言われてガッカリ。

でも焼きそばもいいですね。





1年間、別行動で活発に楽しんでいる夫婦で、年末だけ寄席に行く。

これは、これでありかもしれませんね。


この人がいないと落ち着いて道楽もやってられませんしね。

こうなると厩火事ですね。