歴史ある大会の雰囲気 | 道楽者は行く!

道楽者は行く!

ラグビーやサッカーをしたり見たり、落語聴いたり、酒飲んだり、山を歩いたり、歌を歌ってみたり、そして時折旅に出る。
そんなわたしの道楽のモロモロ・・・

 

西武新宿からウォーキングを始めます。

 

西口を通り、南口から代々木へ続くデッキを歩き、

 

 

 

やがて明治神宮へ。

ここの森は一級品ですね。

 

 

 

 

「木漏れ日は英語でなんというか分かりますか?」

朝ドラカムカムエブリバディの中で、ロバートが安子に質問するシーンが蘇ります。

 

まだ時間があったので、正殿に手を合わせてきます。

心に想うのは、やはり大仕事を控えた娘のことです。

 

原宿側に出て、表参道を歩きます。

やはり、ここはいい道です。

 

そして向かったのは、いつも行列の出来ている、

『蕎麦きり みよた』

ここは、なにしろ安くて美味しいのです。

この日、いただいたのは、天丼【上】とおそばのセット。

 

 

 

海老が4尾も乗って、これで928円(税込み)

青山という土地柄から考えると、この倍は取られても仕方ないのではないかと思えるクオリティです。

ここは、満足度が高いですねえ。

 

豊かな午餐をいただいて、秩父宮ラグビー場の前を通って行ったのは国立競技場。

 

 

 

 

この日は、天皇杯サッカーの決勝があり、カードはどうなっても行ってみましょうという約束をしていました。

まあFC東京は、緒戦で学生さんに負けていますしね。

 

決勝は、浦和レッズ対大分トリニータ。

 

東京に滅法強く、そして異常な偏愛を持つファンの多いレッズは正直苦手です。

しかしながら、もし大分が優勝してしまうと、来年はJ2に降格しながらACLを戦わねばならないことになってしまいます。

勿論、勝つことを目標にやっているのでしょうが、もし本当に勝っちゃったら来年は大変なことになっちゃうだろうなあと、心のどこかに持ちつつ、この試合に臨んでいるのではないかと噂しながら観ていました。

 

この日は、コロナによる入場制限が撤廃され、5万8千人近い観衆が入っています。

我々の席は、大分側のコーナー付近、それも一番高いところ。

新国立のスタンドは傾斜がきつく、前の人の頭など全く気になることもなく、密になっている感じを受けません。

 

全体を俯瞰できて展開の見やすい、ある意味いい席でした。

 

流石に101回目を数える伝統ある天皇杯決勝。

 

試合前のセレモニーは、浮ついたところもなく、荘厳と言ってもいい雰囲気で行われています。

 

多くの観衆が入り、自衛隊の音楽隊が生で演奏し、巨大なフラッグが広げられ、また両チームのゴール裏のコレオグラフィーが美しい。

嗚呼、こういう空間を待っていたんだよなあと思っていたら、自然と涙が溢れてきてしまう自分がいました。

 

 

 

これを見れただけでも来た価値があるのではないかと言っていた開始5分。

右サイドからの崩しに成功した浦和が、結果的に無人となってしまった大分ゴールにボールを流し込んで先制。

この失点は早すぎるなあと思っていました。

 

そうです。

浦和が苦手な私は、大分に肩入れして観戦することにしていたのです。

 

序盤やられていた左サイドも、いつの間にか対策を打っていたようで、前半はそのまま0-1で折り返します。

 

総合して考えると最終的には浦和が勝った方がいいとしても、とりあえず1点獲って追いついて欲しいよねと言っていた、終了間際にペレイラがヘッドで起死回生の同点ゴールをゲット。

 

拍手だけ、声は出してはいけない約束になっているスタンドも、さすがに歓喜の声が上がっています。

 

ロスタイムとなり、

今期で浦和を退団することが決まっている槙野が決めちゃったりしたら嫌だよなあなんて言っていたら、

その通りに、槙野がよく抑えの利いたミドルシュートに頭を合わせてコースを変えてネットを揺らすことに。

 

劇的な幕切れで、浦和レッズが天皇杯を掲げることになりました。

 

表彰式も重々しく、いい雰囲気でした。

 

今日は、チケット分の価値を十分に受け取れたね。

そう語らいながら、反省会会場を求めて渋谷方向へ歩き出しました。