優しいスタジアム | 道楽者は行く!

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ラグビーやサッカーをしたり見たり、落語聴いたり、酒飲んだり、山を歩いたり、歌を歌ってみたり、そして時折旅に出る。
そんなわたしの道楽のモロモロ・・・

ルヴァンカップ準決勝、東京対名古屋戦の第2戦がホーム味の素スタジアムで行われました。

 

第1戦は、名古屋3-1東京

 

よってこの日、東京は2-0であるいは3点差以上の差をつけて名古屋に勝つ必要があります。

好調な名古屋に、そんな完勝をせねばならないのは難しいことです。

現に、相手ホームとは言え、つい先日、1-3で負けているのですから。

 

試合前、スタジアムの外に作られた『青赤パーク』で肉山のお弁当を購入。

この1000円はお得感がありました。

 



私の近くには、おそらく大学生くらいと思われる男性2人が仲良さそうに肉山のお弁当を食べていました。

ひとりは東京の、そしてもうひとりは名古屋のユニフォームを着ています。

それを見ていて、なんだか幸せな気持ちになっていました。

ぎすぎすしたチームやぎすぎすした海外のリーグなどもありますが、Jリーグはこれでいいと思うんだよなあ。

 

今回、買っていた席はバック中央付近。

試合を観るには持ってこいの席です。

 

私の後方にいた娘が、ユルネバの時にタオルマフラーを掲げている私を撮ってくれました。

帽子を被っていてよかった。

 


試合は意外にも東京ペース。

 


前半15分。

コーナーキックからペナルティエリアの角付近にいた高萩にグラウンダーのパスを。

それをダイレクトにゴール前に放り込みアダイウトンが頭一つ抜け出たような大きなジャンプからのヘディングシュート。

名古屋の名手ランゲラックの手を弾いてゴール!

 

引き分けでもいいと思っていた相手から、実にいい時間に得点を獲ってくれました。

 

後半10分、右サイドの崩しから波状攻撃。

最後は、私のお気に入りの高萩洋次郎が押し込んで2-0

 

このまま試合が終われば、東京が決勝進出ということになります。

 

しかし、このままで終わるなんてことは難しいだろうなあと思っていた後半35分。

集中の切れた東京のディフェンスの間隙を稲垣の頭で泥くさく決められて万事休す。


近くにいた小さな子供が、がっかりしている彼のお父さんを見てきょとんとしています。

そのそばにいた優しいファンが、

「今日、東京は2-1で勝ったんだけど、負けちゃったんだよ。

詳しいことはお父さんにあとでよく聞いてね」

と説明してあげています。

いい光景でした。

 

東京は、最後に失った1点で決勝進出を逃しました。


応援しているチームが準決勝で敗退したのですから、それは悔しい。

でもこの日に観たゲームは、そしてスタジアムの内外で見た光景は、私の心を温かくしてくれました。

 

反省会は、初めて行った三鷹の『やまちゃん』で。