情けない奴 | 道楽者は行く!

道楽者は行く!

ラグビーやサッカーをしたり見たり、落語聴いたり、酒飲んだり、山を歩いたり、歌を歌ってみたり、そして時折旅に出る。
そんなわたしの道楽のモロモロ・・・

本来ならこの週末は、大阪にいるはずでした。
5回目のサントリー一万人の第九を歌っているか?
あるいは外れたとしても観客としてでも大阪城ホールにいくつもりでした。

しかし、結果的には合唱団も観客もなしでのリモート開催ということになってしまいました。

ということで、暇になってしまったということで、運動でもしようと、雨の中、K社グラウンドまで出かけて行きました。

先日、突然襲われた脚の脱力症状も、MRIで異常なしと言われたからなのか、それ以降、なんの症状も出ていません。

この日は、K社とS社の定期戦。
2年前には、ここで気持ちよくトライなんかさせてもらっていたので、なんとなくいいイメージで参加したのがいけなかったんでしょうかね。

大した活躍もないまま、後半途中を迎えた頃、敵の大きなロックがボールを持って突進してきました。

正直に言えば、イヤだなあと思いながら、仕方なくタックルに入ろうと思ったんです。
私が中途半端な高さ、中途半端なスピード、中途半端な気持ちで入ろうとしたからでしょう。
相手の激しいハンドオフをもろに顔面にくらい、あっけなく倒されていたのです。

クビが痛い、そして両手が痺れている。

これはやっちゃったか?
と思いながら、両手を握って閉じてを繰り返しました。
脚も動く。

とりあえずはホッとしました。
駆け寄ってきた同期Nに、クビに水をかけてもらいながら戦列に戻ろうとしました。

「えっ?戻るのか?」
そう言われた瞬間に、シューっと気持ちが切れました。
「そうか、じゃあ外に出るよ」

負け犬です。
まあクビも両手も痺れているんだから仕方ないといえばそうだけれど、もう一度!と奮い立たない奴は、やはりダメですね。

試合後、相手のハンドオフをしてきたロックが、私のところに来て、
「すみません。大丈夫ですか?」と。

60代の赤パンツを履いた私に、強烈なハンドオフをしてしまったことについて詫びを言い、そして怪我を気遣ってくれたのです。

「大丈夫ですよ。一緒に写真を撮りましょう!」と肩を組んで集合写真に収まりました。


でも心の中では、負け犬だなあと沈んでいました。

夜、手の痺れが収まるんじゃないかと、また『正久保』で飲んでみましたが、どうも特効薬にはなり得なかったようです。


やれやれ。