チェコ料理のブログ

チェコ料理のブログ

簡単でおいしいチェコ料理をご家庭で!

こんにちは!

チェコ料理のブログへようこそ!

チェコ料理の基本は家庭料理、お肉や野菜、たくさんのスパイスやハーブを使って、愛情こめて作られるおばあちゃんやお母さんの味です。


のブログでは、日本でも簡単、気軽に、手に入りやすい食材で作ることのできるチェコ料理のオリジナル・レシピをご紹介します。

Amebaでブログを始めよう!

菩提樹のお茶 Lípový čaj

チェコの国の木は、伝統的に菩提樹とされています。初夏に咲く菩提樹の花はとても香りがよいです。その花を摘んで乾燥させると菩提樹のお茶になります。

 

菩提樹のお茶は、気持ちを落ち着かせ、リラックスさせる効果があるため、夜、安眠を得るために飲むお茶ともされます。子供にも安心して飲ませることのできるお茶です。

 

チェコの知人にこんな話を聞いたことがあります。子供の頃、仕事の忙しい彼の両親が、彼をよくおばあちゃんの家に預けたそうです。おばあちゃんの家では、よくおばあちゃんが菩提樹のお茶を入れてくれて、とてもおいしかったそう。

 

おばあちゃんは両親の家に帰る彼に菩提樹のお茶を持たせたそうです。でも、お母さんの入れてくれる菩提樹のお茶はおいしくなくて、お母さんも不思議に思い、おばあちゃんにたずねてみました。「子供がちっとも菩提樹のお茶を飲まないのだけど?」

 

なんと、おばあちゃんは子供の飲む菩提樹のお茶にラム酒を少し混ぜていたそうです!!!!おばあちゃんはお母さんにかなり叱られてしまったそうです(笑)。確かにラム酒は香りがいいですものね。ラム酒の入っていない菩提樹のお茶はカモミールティーのような優しい香りがします。

 

日本でもハーブティーの一種として菩提樹とか、リンデンのお茶という名前で売っているものなので、興味があったら試してみてくださいね。


ユリウス・ゼイエルというチェコの19世紀の文学者のプラハの旧宅に行った時の写真です。

中央にある、鏡がのっている調度品は何だと思いますか?
チェコ語で「カムナ」と言われる暖房器具で、釉薬のかかったきれいなタイルで作られています。チェコでお城に行くとよく巨大なカムナに出会います。昔の暖房器具です。バロックスタイルやロココスタイルのカムナは見ているだけでも楽しいです。

フランスやイギリスでは、その場で直接火を燃やす暖炉を使いますが、チェコでは、このカムナが使われてきました。セントラルヒーティングのようなもので、壁の裏側の離れたところで火を焚き(ボイラーのように)、その熱で家や城の中のいくつかの部屋を温めます。

多分、比較的お天気の変わりやすい海に面した国では暖炉形式で対応し、チェコのような内陸の国では、このカムナが発展してきたのではないかと想像しています。部屋が常にじんわり温かいように。

チェコの国産ラム Tuzemský rum

チェコの伝統的なラム酒の原料は、砂糖大根でした。もともとは、カリブ海やラテンアメリカで製造される砂糖きびから作られるラム酒の代用品として作られたものです。

 

20031月からEUの規定により、ラムという名称は、砂糖きびから製造されたものに限って使用できることになったため、現在、「チェコ伝統のラム」は、トゥゼムスキー・ラム(国産のラム)とかトゥゼマークと呼ばれています。
 
 tuzemak

 

写真にもあるチェコのトゥゼマークは、ラムのエッセンスとか合成の香料を使っているので、なんともいえない(笑)香りがするのですが、お湯で割って、グロック(アルコールのグロックの項参照)にしたときに立ちあがる香りがなんとも懐かしい感じがします。寒い冬の日に、カフェや露店でよく飲んだので。香りってけっこういろいろなことを思い出させます。

田舎の民家

ヤンスキー・ラーズニェという田舎の温泉に行った帰りに見た田舎の民家、10月の夕暮れ時。
この時は、この民家そばの居酒屋に入ってビールを飲みました。「居酒屋こうもり(U netpíře)」という名前の居酒屋(笑)。バーラという名前の近所の犬も一緒に連れて行ったので、餌とかもらったりして。日本人の私は、ずいぶん珍しがられました。

 


よかったらクリックお願いします。

グロック Grog
 
チェコでは、体が冷えた時、グロックを飲みます。とても身体があたたまります。肌寒くなったらグロックの出番です。

 

作り方は簡単で、耐熱性のグラスやカップにラム(*スピリッツのチェコの国産ラムの項参照)にレモン、砂糖を加え、そこに沸騰したお湯を注いだら出来上がりです。

 

ふぅふぅしながらいただきます!

よかったらクリックお願いします。

パン粉 Strouhanka

日本ではパン粉ってスーパーで買ってくるのが一般的ですが、チェコでは硬くなったパンを挽いてパン粉を作るのですよ。パン粉を挽く機械もあります。子供がお母さんに言われて、おうちでパン粉を挽くお手伝いなんかをしていて微笑ましいことがあります。

ちなみに、パン粉が買えないわけではなくて、チェコでも、スーパーやパン屋なんかで袋に入ってちゃんと売っています。でも挽きたてのパン粉を使った方がずっとおいしいでしょうね。


チェコでは、チェコ風のとんかつやチェコのチ-ズ・フライなど、フライ物には日本と比べてかなり細く挽いたパン粉を使います。日本で、料理をチェコ風にするためには、買ってきたパン粉をフードプロセッサなどで挽いてもいいかもしれませんね。
 

struhadlo
チェコの手回し式のパン粉挽き機、最近はこのタイプあんまり手に入らないみたいです。ナッツなんかも挽けて便利そう。チェコのHPZena-inさんから画像をいただきました。

 よかったらクリックお願いします。