穀物コーヒー Kávovina
穀物コーヒーって知っていますか?日本では、自然食品の店などで目にすることがあると思います。また、以前は、コーヒーチェーンの季節メニューにあったこともありました。
チェコでは、日本よりもポピュラーで、販売されている穀物コーヒーは、「メルタ Melta」という商標で売られています。結構ロングセラー商品です。チコリの根、砂糖大根、大麦、ライ麦を原料にしていて、カフェインを含んでいないので、子供や妊娠中、授乳中の女性も安心して飲めます。
チェコのメルタのような穀物コーヒーは、戦時中の物資不足の頃に、コーヒー豆が手に入らない場合の代用として飲まれていました。また、安価だったので、昔、チェコの田舎では、朝、穀物コーヒーを台所のストーブで沸かしてそのままストーブにおいておき、一日中飲めるようにしておいたとか。飲んでみると日本の麦茶のような風味もします。
菩提樹のお茶の話をしてくれた(*飲み物の菩提樹のお茶の項参照)チェコ人のお宅に食事に呼ばれて、食後にいただいたのが、ビーラー・カーヴァ(Bílá káva、白いコーヒー)といって、穀物コーヒーにミルクをたっぷり加え、ほんのり甘くした香ばしい飲みものでした。
作り方は簡単で、沸騰した湯に粉末状のメルタを加えて沸かし、濾します。ビーラー・カーヴァは、そこに温めた牛乳と砂糖を適量加えて作ります。色はとても明るい茶色でした。お代わりまでもらって、ビーラー・カーヴァを味わいましたが、おいしくいれるコツはたぶん沸かす時間とか、牛乳の分量とか、甘さの加減とか、なかなか教わってどうにかなるものじゃないみたいです。
メルタを沸かして濾したところ。
興味のある方は、チェコに行ったら、スーパーで「Melta」、見つけてみてください。最近はティーバックタイプもあって、便利になっています。
写真はカーヴォヴィニ社のHPから
http://www.kavoviny.cz/
食べ物の陰陽から言うと、コーヒーは陰性ですが、穀物コーヒーは陽性で、身体を冷やしません。日本でももっと一般的に穀物コーヒーが飲めるようになるといいですね。
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