この度の東日本大震災の被害に合われたすべての皆様にお見舞い申し上げます。家が津波で流された、友人と連絡がつかなくて心配したetc.大なり小なり、直接的間接的に、日本人の大半が被害に合われたのではないかと思います。
震災当初は写真や手記の内容をUPすることが「無駄に不安感を煽る結果になるのでは?」と控えていましたが、2ヶ月経った5月、あの日のことを思い出しながら記事にしています。
ブログにUPされている文書や写真は、営利非営利関係なく転用して頂いて構いません(営利利用が出来るような代物ではないのですが・・・)ただし、利用の際には転用元のブログURLを明記してください。著作権はあくまでこちらにあります。
願わくばこれが、ただの「大変だったね」という記録ではなく「こういう時はこうすれば」と誰かの教科書ないし反面教師にならんことを。
▽▲▽▲ここまでテンプレ▲▽▲▽
3/11(夕方~夜にかけて)
住んでいるマンションは建物こそ一件だが、実は入口が4つあり4棟に分かれている。4F建てで各棟各階2部屋ずつ。
101:おばあちゃんの一人暮らし
102:留守
201:お母さんのみ在宅
202:我が家。自分と母と妹
301:お母さん一人暮らし
302:留守
401:留守
402:空き部屋
自分が住む棟の住民の安否を確認したところ、男手が自分のみであることが判明。棟の入口まで水が迫ってきているので、一晩はこの面々で何とかしのぐしかない。
周囲は2メーターくらい水没していて、水位はどんどん上がってくる。駐車場の車はタイヤが1/3くらい浸っている。これ以上はまずい・・・。
外が騒がしい。犬が悲鳴をあげる声がする。隣家のよく吠える迷惑犬なのだが、どうも普段の「ワンワンッ」ではなく「キャインキャイン」のため不安を覚え、外へ。
カメラ持ちながら水浸しの駐車場を長靴で進むと
犬が水没しそうになってる。近くの濠から出て来たのか、隣家の庭には鯉が泳いでいる。
犬派膝まで水がきていて、だけど繋がれているから逃げられなくて、悲鳴をあげていた。普段はうるさくて、しかも噛みついてきそうな勢いの犬だが、見過ごせない。
家に戻り、犬をつなぐための紐を持ってくる。フェンスに穴があったので、そこを広げる。いつもはクソ生意気な犬も、助けようとしているのが分かるのか大人しくて、何ならこっちに助けを請うように寄ってくる。
雪の中で10分くらい格闘して、さてそろそろ不法侵入をして救出をと思ったあたりで家主帰還。利府方面から車を飛ばして帰って来たらしい。
犬(初めて「たっくん」という名前をここで知る)は無事家の中に入れてもらえた。
夕方になると天気の悪さも手伝って寒いし暗い。携帯ラジオに耳を傾けながら、ロウソクに灯をともす。
ラジオ局も情報が入ってこないようで、震度は6、何とか地震と命名した、みたいなどうでも良い情報が30分に1回流れる。
「別に地震の名前とか良いよ!」と30分に1回キレる。
沿岸部は津波が凄かったらしく、死者も出ているとか。海からは大分離れているうちも水が来ているのだから、死者は1000か2000か・・・。ラジオでは現段階で100名とか言うけど、絶対これから増えて行くんだ・・・。
ところで電気が通じなくなると、何が不便だと思いますか?
テレビが観れない?パソコンの電源が落ちる?携帯の充電が出来ない?
違います。
冷蔵庫・冷凍庫の中身がダメになる
が正解です。
まず家で直面するのがこれ。このことは電気が復旧したら、大きな文字でブログに書きたい。
なので我が家の今晩の献立は生姜焼き。冷凍の肉がダメになるまえに処理。
電気も水道もガスもないけど、うちには反射式ストーブがあったので、それでご飯も炊けたし肉も焼けた。みそ汁も出来た。
灯油さえあれば動く暖房器具兼調理器具。これがあったのは僥倖としか言えない。
水はさっきペットボトルやバケツに汲んだので、2日3日は余裕だろう。その内に水も引いて電気や水道も戻るはず。
外が暗くなると、どうも遠方が明るい。
山の方で火災が起きているようで、不安な気持ちを煽ってくれる。
夜を迎えても水は引くどころか量を増し、ついには車もタイヤ半分が遣った。さっきからクラクションの音がうるさい。
お隣さんや1Fの人と話をしていたのが「多分これ、防犯の警報だよね」「ウチのも鳴っているのかしら?ということは水がドアまで来てるのよね」
暗くなってきたし、やることないし、寝ようかと話をしていたら警報の大合唱。これも不安な気持ちを煽ってくれる。
うるさきゃうるさいで不安なのだが、一番不安になったのはその警報たちが夜中に鳴りやんだ時。車がついに動かなくなったんだなと思った。
明日の朝には水が引くだろうか?外に出れるようなら車の様子を見なくては。