「母と暮せば」だけは、どのサブスクにもなく、DVDを取り寄せていたので、時間がかかってしまいました。

 

やっと観れたぜ。

 

「父と暮せば」は、「舞台」のよさを尊重しながら映像化した作品のような気がしますが、本作は始めから「映画」として作られている印象。

 

数々のショッキングな描写を可能にするのは、映画ならではだと思います。

 

「いたの?」「来てたの?」

 

って言葉が、可愛すぎるし、切なすぎる。

 

「父と暮せば」然り、作品の中に悲壮感が漂わないのが素敵ですよね。

 

余計に悲しくもあるけど。

 

また、浩二の町子への想いもとっても素敵ですよね。

 

「僕より素敵な人なんていないとは思うけど」

 

と何度も前置きするのが、人間らしくもあり、相手が母親だから言えるんだろうなぁとも。

 

「進撃の巨人」のエレンもそんなとこありましたよね。

 

ただ受け入れるだけが、見守るだけが、故人の役目じゃないと思います。

 

大いに我儘言っていいと思うのです。

 

その方が、その人らしい。

 

亡くなったからと言って、残された人たちが勝手に性格まで変えちゃいかんと思うのです。

 

もちろん、幸せは願っていて欲しいと思うし、そう思える人でいなきゃと思う。

 

完了