気が向いて、久々に更新してみようと思い立ちました（笑）
忘れられない人達。
実は、今回で4回目。
数少ない、このブログのコアな読者なら知っているかもしれませんね（笑）
旅で出会った忘れられない人達の記事なんですが、一昨年から昨年にかけての年末年始に始めた企画。
その後、旅とリアルタイムの差が開く一方で、このシリーズを書いている余裕がなかったんですよ。
ということで、今回は第4弾。
ネパールはポカラで出会った人達です。
ポカラ。
ネパール第2の都市である。
アンナプルナトレッキングの起点となる町であり、ツーリストで賑わう。
カトマンズの騒音とは違い、のんびりした雰囲気は、日々戦闘モードのインド亜大陸を旅する者にとっても、楽園のような場所なのです。
私は、ここポカラで、旅初めての沈没をすることになるのです。
沈没とは？
旅人のみなさんには、説明不要だと思いますが、それ以外の数少ない読者の為に説明しますね。
1つの町に、長時間滞在する事を、旅人の間では「沈没」と言うのです。
1つの場所から動かない＝沈没、となったのだと思います。
長旅をすると、この「沈没」する事が多々あります。
どれくらいの期間で沈没と言うのか、それは個人の主観により様々だと思いますが、相当早いペースで移動する人以外は、1度は経験をするものです。
理由も様々です。
単に、その場所が気に入った。
宿の居心地が最高に良い。
語学学校に通う。
現地人に恋をしてしまった。
等々、挙げればきりがありません。
まあ、旅人の休暇みたいなものですね。
毎日、好きな事をしていますが、移動、観光の繰り返しってかなり疲れるのですよ。
そんな時、この町過ごしやすいな～、なんて感じてゆっくり滞在する、そんなイメージですね。
さて、多くの沈没者がいるということは、ポカラの町は、過ごしやすい町という事です。
3ヶ月で東南アジアを回り、更にエベレストトレッキングで溜まった疲れを癒すには、最適な町なのですよ。
毎朝、朝陽に照らさせる、マチャプチャレを見ながら目を覚ます。
これが、宿のテラスから拝めるのです、これだけでこの町を好きになれる。
この風景を見た後に、毎日必ず行っていた場所があります。
宿の前にある、小さな商店。
簡単な飲み物や軽食もとることができる。
駄菓子屋＆喫茶店のようなイメージをして頂けるといいと思います。
そこで、毎朝、チャイとドーナッツを朝食で食べるのが日課になった。
宿に泊まっていた他の客達も、かなりの確立で朝食はこの店で済ましていた。
チャイとドーナッツも美味しいが、最大の要因は、その店の家族との時間が楽しかったからだ。
いつも、このお母さんが笑顔で迎えてくれる。
ある日、いつものように朝食を済まし、そのまま部屋に帰ってしまったことがあった。
お金を払うのを忘れてしまったのだ。
後でその事に気がつき、あわててお金を払いに行った、その時も笑顔で迎えてくれた。
そして、３兄妹。
彼らと遊ぶ時間が本当に素晴らしい時間だった。
数回この店に顔を出すと、みな名前を覚えてくれる。
私の持っていた、カメラやIpodtuchには興味津々だった（笑）
さらに、この店の常連のお客さんとも、顔見知りになって和が広がっていった。
中には、なんとか金持ちの日本人から、お金をふんだくってやろうとする輩もいたが、大半は親切な人だった。
長男ロビン。
長女マニサ。
次女アシュカ。
アシュカは私が店に来ると、よちよち歩きで向かってくる。
そして、膝の上にちょこんと座るのです（笑）
ロビンとマニサは、午前中は学校。
帰って来る時に、私や他の旅人が店の前にいると、すぐに、こちらの和の中に入ってくる。
あれから、2年、この写真より、大分成長しているのだろうな。
だれか、最近彼等に会った、なんて方いませんか？？
最後の日、バスターミナルに向かう前にも、このチャイとドーナッツを食べた。
約3週間滞在したポカラ。
よくテレビの番組で、海外の家に短期間ホームステイする番組あるじゃないですか。
たかが一週間そこらで、別れの際に涙なんか流して大袈裟な！
なんて思っていたのですが、ちょっとあの気持ちが理解できました。
寂しいですよ、やっぱり。
折角仲良くなったのに、お別れですからね、しかも日本と違って、簡単に帰って来れる場所ではないから。
最後の最後に、お金を払うのを忘れて店を出てしまった。
流石に、この時は、もう出発する事を知っていたお母さんが、慌てて店から飛び出してきたけどね（笑）
もう一度行きたい、いや、帰りたい場所がまた1つ出来た。
いつか、もう一度彼等に会いに行きたい。
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