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『アナログ力のすゝめ 結果を出す人がやっているアナログ仕事術』出版

 

ちょいよしNO.2988
相手の「立場」から、「感情」を想像する

 

 

今日のちょいよし本

 

2019年6月25日第17版発行

 

Amazon紹介

 

仕事も人生もうまくいく秘訣は、つまるところ―人と人との間の“見えない空気”を、気持ちのよいものにすること。それが、仕事の枠を広げ、成果と評価を高め、お金も幸せも運んできてくれる。相手のことを考えた「気くばり」が、自分自身に大きなメリットを連れて帰ってくる―そんな実践法があるのです。

 

 

目次

 

はじめに 仕事は気くばりに始まり、気くばりに終わる
1章 俯瞰力の気くばり 「全体を見る」ことで、つねに先を読む
2章 共感力の気くばり 相手に寄り添い、スマートに気を利かせる
3章 論理力の気くばり 「冷静でフェアな人」として、信頼を集める
4章 サービス精神の気くばり 「ゆき届いた会話」で、3倍好かれる
5章 尊重の気くばり さりげない配慮が、心をわしづかみする
あなたの気くばりの「アンテナ感度」をチェック

 

 

 「き」の違い

 

本書は、尊敬する元上司から「この本いいよ」とシェアしてもらったものです。

ページを開いてみて納得!

初版が2018/5/31なのに、本書は2019/6/25の第17版びっくり

 

 さっそく当日のうちに読んで、このブログを書いています。


本書は共感どころがとても多い。

 テーマは「気くばり」で、冒頭にこうあります。

↓↓↓

あなたは、「気くばり」というものに、どのようなイメージをお持ちでしょうか(P.1)

 

最初から考えさせられますね。

で、考えました。

本書では「気くばり」の「気」という字に「〆(しめ)」を使っています。

この字を使うと無意識に内向きになってしまうんですよね。

まるで自分のために(見返りを期待)しているようなイメージを受けます。

「気くばり」の本当の「キ」は「氣」であるべき。

「氣」の「米」は、四方八方に「意(意識)」を張り巡らせるという意味なので、他人のためにというイメージになりやすい。

 

本書は、

「気くばり」こそが、すべての仕事の土台になる(P.1)

一流の一流たるゆえんは、ここにあったのです(P.3)

と記述していますが、土台は広くてがっちりしていた方がいいので「氣くばり」であるべきだろうと思います。

 


 

 報告時の気づかい

 

本書で共感したことの1つ目は、「報告」についてでした。

ホウレンソウ(報連相)の「報告」です。

 

できる人は3つのポイントを押さえているという。

――――――――――――――――――――

①現状

・上司にとって知る必要のあることだけを簡潔に伝える

・現状とは「事実」のことですね。的確な判断をするためには、どれだけ事実をとらえているかが重要です。よく、「こうだろう、ああだろう」と事実を確認せずに、想像で対処する人が多いですが、これは時間の無駄づかい。

事実を確認した方が明かに早いです。

――――――――――――――――――――

②見通し

・今後、どうなりそうか、どのような展開になるか

・これには、報告する人が、自身の展望を持たなければなりません。よくあるのは、どうしたらいいでしょうかと上司の指示を仰ぐだけの人です…

――――――――――――――――――――

③対処

・②につながる項目で、自分はどう対処するつもりなのかです

・②の繰り返しになりますが、上司の指示をあおぐだけの人は、一生、他人に使われて生きていくことになります

――――――――――――――――――――

 

 

 相手の気持ちに共感する

 

共感2つ目は、

相手の「立場」から、「感情」を想像する(P.88)

 です。


相手の立場を想像せずに、自分の主張だけ押し通す人のなんと多いことか…


コミュニケーションスキルに「オウム返し」というものがあります。

これは相手の言ったことを繰り返すという有名なテクニックですが、本質を間違えている人が多いものでもあります。

 

間違った認識のオウム返しだと「先週の週末、登山に行ったんですよ。急勾配な山でしんどかったです」という話だったとしたら、「登山に行ったんですね」と応答します。

対して、本当のオウム返しとは、そうではなくて相手も気持ちにリンクして、「とてもしんどかったんです~」と返します。

 

 

 いつも清潔

 

3つ目は、
「目につくところ」はいつも清潔にしておく(P.114)
 です。

これもとっても大事。
人は見た目で判断するからです。
 
人が最も拠り所にするのは、視覚情報です。
第一印象もそのうちの1つといえばイメージしやすいでしょうか。
 
先日、こんなことがありました。
毎日、仕事を終わるときに必ず、自分のデスクとまわりの部下たちのデスクを雑巾で拭いてから帰宅するのですが、となりの部署の人から「宮田さんはいつもデスクを吹いて清潔にしてますよね」と言われました。
その人は、今まで話したことのない人だったので、ビックリするとともに嬉しさも倍増しました。

 

このように、普段からちゃんとした人と認識されていれば、コミュニケーションも円滑になりそうです。


 

 感情的は×

 

4つ目は、

「感情的なダメ出し」より「客観的な助言」をする(P.146)

 

これは、非常に大切なことです。

相手の事情や、そうなった背景を慮らなければなりません。

 

たとえば、「○○さんが、△△ができてない!」と感情的に批判することは簡単です。

しかし、よくよく考えなくてはならないのは、「そのことを知らなくてできなかったのか」「知っていてサボリだったのか(忘れていたのか)」です。

知らなくてできなかった人に、感情的になってダメ出しすると、「だったらちゃんと教えておけよ」と反感を持たれることになります。

 

似たようなことで大事なのが、

考えが違っても、すぐに反論せず、一度は素直に受け入れてみる(P.235)

 です。


これは以前にも書きましたが、「受け止める」と「受け入れる」の違いです。

他人の考えは、いったん「受け止め」ます。(ボールをキャッチ)

その上で、それについてよく考えで、自分に必要なものなら「受け入れ」る(吸収する)のです。

この2募っ違いを知っていると、コミュニケーションがうまくなります。


 

今日のちょいよし

 

 相手の「立場」から、「感情」を想像する