ちょいよしNO.2678
打ち込む態勢をつくるのが先、剣はそれに従うものだ
今日のちょいよし本
日本の歴史を動かした女たち (中経の文庫)
Amazon |
2009年3月6日第1刷発行
Amazon紹介・目次
日本の歴史を動かした女たち①を参照ください。
妖刀 村正(むらまさ)
本書で衝撃の事実を知った!
徳川家に祟ると言われて有名な〝妖刀 村正(むらまさ)〟
家康の祖父が家臣に惨殺された刀であり、
父の広忠もこの刀の犠牲になり、
家康の長男 信康の首を落としたのも村正です
家康自身も村正で何度も傷を負わされている。
徳川4代に渡って因縁のある忌むべき刀です。
村正の真実
みやちゃんは、以前から思っていました。
すごい怨念を持った刀だな…と。
持ち主がことごとく徳川に刃を向けるのですから…
それは、村正が1本しかないと思いこんでいたからです。
読者のあなたも「えっ???」と思いませんでしたか?
そう、村正は一本ではない
ちょっと考えればわかりそうなことなのに、先入観や固定観念って厄介ですね…
なんと、村正はポピュラーな普及品だったのです
▷当時、村正は値段が安くて、しかも刃こぼれしたり折れたりせず、切れ味が長持ちしました。戦場でも大変使いやすい。それで3人に2人は村正というように、多く使われていたのです(P.162)
はぁ~っ?!
3人に2人!!
ポピュラーすぎる…
ジャパン品質
村正は美術品としての価値は高くないという…
しかし、村正は元祖ジャパン品質なのです。
※江戸時代のことなので、元祖とまではいかなくても、ジャパン品質の源泉的な位置づけにあることは間違いない
村正(という刀鍛冶)は、室町時代中期から江戸時代(14~16世紀)にかけて活躍した刀匠で、現在でも〝刃物の町〟として有名な関市の出身。
彼は、三重県の桑名市へと移住し、そこで「村正」という刀匠名で刀を打ち、村正という名は3代にわたり引き継がれてました。
当時は戦国、合戦では兵士に持たせる刀が大量に必要となります。
そのため、大量発注ができて、価格も安くて、よく斬れるという刀が求められました。
これを「数打ちの刀」といいますが、村正(という刀鍛冶は)、出身の関で鍛えた腕前と感で、この3つが同居する奇跡的な刀を作ることに成功したのです。
量と品質と値段、すべてにおいてバランスがいい。
現代の日本の製品に受け継がれてるスピリッツですよね。
今日のちょいよし
打ち込む態勢をつくるのが先、剣はそれに従うものだ
宮本武蔵の名言です。
本書には刀にまつわる名言がなかったので、ググってみました。
↓↓↓
出版しました!
アナログ力のすゝめ ~結果を出す人がやっているアナログ仕事術~
1,728円
Amazon |