今日のちょいよし
うけつぎて 国の司の 身となれば わするまじきは 民の父母
ブログ連続1133日目、今日のちょいよし本
上杉鷹山の指導力―人心を結集できるリーダーの条件 (PHP文庫)/PHP研究所
Amazon紹介
江戸中期、極度の財政難により崩壊寸前の危機にあった米沢藩を甦らせた上杉鷹山
自ら木綿の衣服と一汁一菜の質素な生活を率先して、保守派を制し、倹約政策と農村の再興に力を注いだ
ケネディ大統領が尊敬する日本人としてあげ、現代の企業経営者から「リストラの神様」と支持される鷹山は、さまざまな困難にいかに対処し、組織と人間を導いたのか
行財政改革の先駆者に学ぶリーダー学
目次
第1章 「敬」ということ
第2章 導きて言わしむべし
第3章 小手先を捨て、大道を
第4章 君主は次代に責任あり
第5章 金は人の賜物
第6章 君子の交は淡くも熱く
第7章 主の顔色は組織の活力
第8章 固き矜持を最後まで
本書を拝読したきっかけ
それはもちろん、みやちゃんの尊敬する人物の3本指に入るから
あなたに与える効果
優れた人物の〝実行力〟を学び、身につける
やっぱり知られていない上杉鷹山
上杉鷹山を知らない人って多いんですよね
というみやちゃんも社会人になってから知りましたが
先日実施したリーダー対象としたマネジメント研修会でのこと
参加者は10人
そこで、「ものごとを徹底するためには、〝力点〟を意識しなければならない」という話をしました
下の図のように、円(〇)だとふわふわして力が分散してしまいますが、三角(△:ピラミッド)だと効率的に力が伝わっていきます
それがちょうど上杉鷹山の〝火だね〟の教えと同じ考え方なので、その話をしようと思って「みなさんは上杉鷹山をご存じですか?」と尋ねてみたんです
すると、誰も知らない・・・
やっぱりなと思いつつ、せっかくの機会なので、力説しておきました(この話は作家の童門冬二さんの創作だそうですけどね)
※火種の話はこちら(「感動する!日本史」)
見出し組織の長たる者は・・・
さて、鷹山が次の藩主に家督を譲るときに「伝国の辞」という3か条を次期藩主に与えています
この3つが現代でも〝組織の長に就くものの心得〟としてピッタリとあてはまるので紹介します
一、国家は先祖より子孫へつたえ候国家にして、我が私すべきものにはこれなく候
一、人民は国家に属したる人民にて、我が私すべきものにはこれなく候
一、国家人民のために立てたる君にて、君のために立てたる国家人民にはこれなく候
簡単に解説すると、
一つ目、国は先人より子孫に伝えるものであるから、君主が私物化してはならない
二つ目、国民は国に属しているものであるから、君主が私物化してはならない
三つ目、国や国民のために君主はおり、君主のために国や国民があるのではない
どうです?今の国家、そして会社にも当てはまりますよね!
今ニュースでは、政治分野でいろんな金がらみの問題が出ています
この3つを目の前で声を出して読んであげたいものです
今日のちょいよし
うけつぎて 国の司の 身となれば わするまじきは 民の父母
17歳で上杉家の財政再建の期待を受けて藩主となった鷹山
その時に詠んだ句がこれです
家督を相続して君主となった。君主としての心得として忘れたくないのは「私は国民にとっての父母」であろうとすることことです(みやちゃんによる意訳)
「人は立場が変われば」と言われることがありますが、王道を行く人はブレません
心構えからして違いますね