―today's cyoi-yoshi―
他の子と比べちゃいけない
発達は誰でも千差万別なんだ
この子には必ずこの子なりに輝く日が来る
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ブログ758日目
今日の紹介は、今日の風、なに色?―全盲で生まれたわが子が「天才少年ピアニスト」と呼ばれるまで/アスコム
■まずは動画をどうぞ
NOBUYUKI TSUJII - Polonaise No.6 in A flat major,Op.53,"Heroic"
■目次
第1章 音楽の天使が微笑んだ日
第2章 伸行誕生、運命の宣告
第3章 音楽の花が開きはじめた
第4章 人々の喝采が喜びに(三歳半~六歳)
第5章 演奏家へのステップ・バイ・ステップ(七歳~)
■本書を拝読したきっかけ
本書は、ピアニスト辻井伸行さんのお母様の辻井いつ子さんが書かれたものです
「絶望があったから、希望が輝いて見えるんです」と辻井いつ子さんはおっしゃいます
辻井信行さんは全盲でこの世に生を受けましたが、ピアニストとしてご活躍中です
タイトルがすごく素敵だなと思って購入しました
本書は、その伸行さんの0歳から12歳までの物語です
では、今日は「才能の発掘」をキーワドとして本書の感想などを綴っていきたいと思います
■伸行さんが生まれて二ヶ月半の頃
▷伸行を抱いて調律するのを聴いていたら、伸行が「アーウー」とか、調律師さんがピアノの鍵盤を叩くたびに何かを言っている。その音を聴いていた調律師さんが、「私が引く音と同じ音階の音を出しますね。こんな子はめったにいませんよ。(中略)音楽をやらせるといいかもしれませんね」と言ってくれた
この何気ないやりとりがとてもすごいと思うのです
同じ音階を出して真似をする乳児もそうですが、それを見抜ける調律師さんも
才能と才能が出逢うとこういうことが起きるのだ、とただただ感心
人は誰でも才能を持っていますよね
その才能をお見抜ける人と出逢うことって大切なんだなって思います
仕事においてもそうでしょうね
そう考えつつ、自分こそがそういう上司もしくは先輩にならないといけないなぁって思います
■8ヶ月の頃
さらに、この後のいつ子さんの直感にもうならされます
▷当時良くかけていたのはショパンの「英雄ポロネーズ」でした。伸行を寝かしつけた後、私は台所で仕事をしながら聴いて言いました。ところがそのテーマの部分に来ると、奥の和室のふすまがバタバタ音を立てるのです。何かと思って部屋をのぞいてみると、伸行が全身でリズムを取って足でふすまを叩いているではありませんか。しかもそのバタバタの音が、見事に演奏に合っているのです
▷最初は単なる偶然かと思いましたが、何度も重なるうちに、明らかに伸行の意志がここにあるように思えてきました。(中略)そのことが決定的になったのはCDを買い換えた時のことでした
ある日、「英雄ポロネーズ」のCDの表面に傷がついて、あるところまで来ると演奏が先に進まなくなってしまいます
そこで、違うCDを買ってきたのですがどうにも機嫌が直りません
不思議に思ってジャケットを見てみると、奏者が違っていたのだそうです
▷もし、もう一度ブーニン版を買ってきて伸行の機嫌が直るなら、それはこの子の力の証明になる
そう思ってCDを買い直しました
▷「!!!」案の定、伸行は演奏が始まってテーマの部分に来ると手足をバタバタさせて反応するではありませんか。ふすまをバタバタと鳴らし、全身で喜びを表現しています
このようなことに気づく母親の力ってすごいです
■才能より努力
幼い子供が一人で自分の道を見つけられる可能性は、ほとんどありません。これは子供が好きそう。合いそうだと思ったら、親が道筋をつけてあげるべきです。時には強引でもいい。子供がおおきくなってから「これをやりたい」と思っても、間に合わないこともあるからです。才能がないからとためらうことはありません。一芸に秀でるために必要なのは才能より、本人の努力です。他の人の3倍練習すれば3倍上達するのです
才能があっても努力しない人より、才能は乏しいが努力する人の方が強いといいます
最も強いのは「才能があって努力する人」で、これこそ「鬼に金棒」なのですが、そういう人は稀だそうです
わたしたちは、才能のあるなしに関係なく「努力する人」であるべきですね
いつ子さんは次のようにもおっしゃっています
▷絶望することは簡単です。でも、困難に出会った時に、絶望することなく、未来に向けて頑張っていくことが大切です
■では、今日のちょいよし
他の子と比べちゃいけない
発達は誰でも千差万別なんだ
この子には必ずこの子なりに輝く日が来る
大変なハンデを背負って生まれた伸行さん
いつ子さんは、伸行さんが伸行さんらしく生きていく道が必ず現れるはずだと信じ続けたのだそうです
☆今日もいいことが学べてラッキー、着実に進歩しました
☆今日も最後までお読みくださり、みなさまに感謝