ほうれい(法令)線は、小鼻の横から口の横を通って刻まれる溝のことです。
顔の筋肉や骨格の構造によって生じる溝であり、すべての人に存在します。
ふだんは目立たない方でも、笑ったり口を大きく開けたりした時には現れます。
年齢的には、若いうちはあまり目立ちませんが、30代を迎えた頃から徐々に溝が深くなることが特徴となっていて、顔の老けた印象を与える原因の代表格となっています。
ほうれい線が目立つ原因はいくつかあります。
皮膚のたるみが原因の場合は、加齢と共に真皮内のコラーゲンやエラスチンの減少によって、頬のハリや弾力が失われ、頬の皮下脂肪・筋肉を支えきれずにたるむことによります。
笑った時などにほうれい線が目立つのは頬を引き上げる筋肉の作用によりますので、若い方でも見られるのは自然なことです。
ふだんからあまり表情を作らない方は、表情筋が衰えやすくなって、皮膚の老化と相あまってたるむ原因になります。
逆に表情筋が発達している・表情豊かな方では、皮膚の老化によってシワが目立つ原因になることがあります。
骨格が関与することもあります。小鼻や頬骨周辺の骨に凹凸が少ない骨格は、アジア人に多く見られ、頬の皮下脂肪・筋肉を支える力が足りないために、ほうれい線が現れることがあります。
この骨格では若い頃からほうれい線に悩むことが珍しくなく、加齢による骨吸収が進み骨が萎縮すると、さらにほうれい線が目立ってきます。
これらの原因が混合して現れることもあります。35歳以上にできるほうれい線は混合型が多い傾向にあります。
また、基本的に法令線とシワは別物ではあるものの、ほうれい線の溝がクセとして残り、シワと一体化することで深くなるケースも少なくありません。肌が乾燥したりむくんだりすることで、一時的にほうれい線が目立つようになる場合もあります。
若いうちから正しいスキンケアを行えば、ある程度ほうれい線を予防できますが、加齢によるたるみなどが原因の場合は対処しきれない可能性が高くなります。
スキンケアや表情筋のエクササイズなどのセルフケアでなかなか改善しない場合は、美容医療の利用を検討するとよいでしょう。
そこでお勧めする治療がハイフ治療となります。
メスを必要とせず、ダウンタイムがほとんどない治療です。
次回のpart 2 でより詳しく解説します。
なお、今回のタイトルには、北海道発で全国的に人気を博したTV番組「水曜どうでしょう」をもじって付けてみました。