「シン・~」から強引に連想した話をさらにしつこく続けます。
今回は人の呼び名に関したものです。タイトルにしたひらがな「しんくん」からは、「神君」の言葉を思い浮かべることができます。今年の大河ドラマで大泉洋さんが演じた源頼朝を「鎌倉神君」と呼ぶそうですが、より知られているのは、「東照神君」こと徳川家康で、時代劇では「神君家康公」と呼ばれているのをよく聞きますね。来年の大河ドラマの主人公です。
私個人にとっての「しんくん」は、小中高と同じ学校に通った「伸君」です。小中では同級生だったこともあります。小学生の時にはじめて彼の家に遊びに行った際、自分がまだ作った経験がない1/72スケールのレベル社の爆撃機のプラモデルが飾ってありました。
それは英空軍のアブロ・ランカスター爆撃機で、現在でも英国のフライトパスト(儀礼飛行)において、第二次世界大戦中に活躍した機体として、スピットファイア戦闘機やホーカーハリケーン戦闘機と三機編隊で飛行するので、ご存知の方もいるでしょう。
とにかく見事な出来栄えの模型だったので、いつかは自分でも作ってみたいと思いました。
ただし、いきなり作っても上手にできないと思えたので、ほかの機種から練習を兼ねて製作することにしました。
アブロ・ランカスターは4発式の大型機でしたので、まず双発の米国のダグラスA-20ハボック攻撃機、ボーイングB-26マローダー爆撃機、ドイツのユンカースJu 88爆撃機を作り、次に4発の米国のボーイングB-17フライングフォートレス爆撃機やコンソリデーテッドB-24リベレーター爆撃機を作りました。作った飛行機はテグス(釣り糸)で天井から吊っていました。
そうこうしているうちに興味が陸上兵器(戦車などの装甲戦闘車両など)に移ってしまい、結局のところ、アブロ・ランカスター爆撃機を作ることはしませんでした。
「伸君」のその後ですが、小樽の高校から都内の大学に進み、卒業後は「猫をモチーフにして擬人化された女のコ」で知られる玩具メーカーに就職しました。ずいぶん前にあった高校の同期会で会った際、単身赴任していて、それをきっかけに出戻りモデラ―として、軍用機のプラモつくりを再開したと言っていました。
その彼は18年前の「航空自衛隊創立50周年記念」のキャッチフレーズに応募して最優秀賞をもらっていたのです。
当時の自衛隊ニュースの記事(一部加工)
キャッチフレーズ「美しき大空と共に」は、現在放送中の連続テレビ小説のサブタイトルにも使えそうです。
関連商品も発売されていました。
1954年(昭和29年)創立からの歴史や使用機種を解説・掲載した写真集
1/144スケールの飛行教導隊のF-15JDアグレッサーの塗装済完成模型シリーズ
伸君にはここ数年は会っていないので、会うことがあったら模型談義をしてみたいです。