ワキガ手術を受けるなら、これからの季節が最適! part 2 | cynthia-dr-murazumiのブログ

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重度の原発性腋窩多汗症の治療でのみ薬事承認(厚生労働省の認可)を受けている医療機器があるのですが、この機器がワキガにも認められていると宣伝しているクリニックがあります。

日本国内での臨床試験の結果、ワキガ(腋臭症)の治療機器とは認められなかったにも関わらず、「ワキガや多汗症の治療で承認を受けている」とホームページや動画サイトで謳っているのです。

この機器の添付文書(一部)を示します。

 

 

解剖学的には、多汗症の原因であるエクリン汗腺は皮膚内に存在し、ワキガの原因であるアポクリン汗腺はより深い皮下に主に存在し、エクリン汗腺よりも大きい形をしています。重いワキガではより大きくなっています。

 

水色がアポクリン汗腺、緑色がエクリン汗腺です

 

添付文書には、頻度は少ないとは言え、熱傷や神経損傷のリスクがあることが記されています。

 

 

多汗症治療でも上記の有害事象(副作用)が起こりうるのですから、ワキガにも効かせようと深部にまで作用させれば、よりリスクが高くなることが考えられます。

 

当院には、ワキガの治療のために、この機器で複数回施術を受けたが、症状の改善が見られなかったので、手術を受けたいと相談に来られる方がいます。

適応がない・効果がない治療を受けて、時間と費用を無駄にしないためにも、ワキガ(腋臭症)でお悩みなら、はじめから効果があって、キズアトが目立たないベイザー・フォーミュラシェーバー法の手術をお勧めします。アポクリン汗腺を根こそぎにしてしまいます。そして冬場こそ、手術のチャンスです!