ヒポクラテスたち | cynthia-dr-murazumiのブログ

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映画監督の大森一樹さんが先週の12日に70歳で亡くなられました。

京都府立医科大学の出身で、代表作はなんといっても映画「ヒポクラテスたち」(1980年)です。

彼自身の体験を元にした医学生の群像劇で、最終学年の1年間に行われた大学病院での臨床実習(ポリ・クリ)を通して、彼らの青春像を描いています。

42年前の作品なので、出演者の中には亡くなっている方もおられますし、現在はベテラン俳優として活躍し続けている方もいらっしゃいます。

 

DVDのパッケージ


 

この作品が公開された時、既に医大に通っていた身だったので、近未来の話として見ていた記憶があります。いろいろなエピソードが出てきますが、原田芳雄(1940-2011)さんが演じたベテラン外科医が、これからの医者は大変だと語っていた場面がとても印象深かったです。

 

主演の古尾谷雅人(1957-2003)さんは、その後もドラマで医師・医学生役を演じていました。

NHKの土曜ドラマ「白き抗争」(1983年放送)は、函館のある病院を舞台に、教授たちが学会の注目を集めるため、異種骨移植の強引な研究・実験を進め、やがて重大な事件へと発展する医療ドラマです。彼は権力に抵抗できず良心と葛藤する若手医師を演じていました。

「白夜」(1984年放送)は、のちに作家への転身を決意する若き医学生の、戸惑いと驚きに満ちた日々を描いた青春ドラマです。

ふたつとも原作は整形外科医でもあった作家・渡辺淳一(1933-2014)さんの小説です。

 

ドラマ「白き抗争」の場面から

 

大森監督のご冥福をお祈りいたします。