米国の新大統領が就任し、パリ協定復帰の署名しました。このことに関し、日本の経団界からは「世界的なグリーン成長実現に向けてリーダーシップを発揮して欲しい」とか「環境重視により需要が伸びる分野もあり、ビジネスチャンスが広がる」など評価する声が聞かれたそうです。
ところで、日本での環境問題への試みとしてライバル企業が協力しあう動きがあるそうです。その例がトイレタリー国内首位の花王と、オーラルケア製品トップのライオンが協力し合って、「詰め替えパックの水平リサイクル」を研究していることが挙げられます。日本は世界でも数少ない「詰め替え文化」の国で、たとえば、ハンドソープやシャンプーなど8品目の出荷量の約8割が詰め替え商品だそうです。このことにより本体ボトルに使用するプラスチックが7~8割減になったのですが、今後は詰め替えパックの水平リサイクルをはかることになったのです。
水平リサイクルとは、使用済みの製品がまた同じ製品として生まれ変わるリサイクルシステムのことです。プリンターのインクカートリッジにこの製品がありますね。詰め替えパックでの研究は世界初といいますから、この研究が達成されて「ジャパンモデル」になることを期待しています。