ワキガ手術の仕上がり part 1 | cynthia-dr-murazumiのブログ

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ワキガ(腋臭症)手術の目的は、臭いの原因であるアポクリン汗腺をしっかり除去することにあります。

ワキの皮膚は腕・肩の動きに合わせて大きく伸展をします。服装(ノースリーブやタンクトップなど)によっては人目に触れる部位です。これらのことを考慮すると、ワキガ手術後の仕上がりも良いことが望まれます。

当院では剪除法(皮弁法)あるいはフォーミュラシェーバー法によってワキガ手術を行っています。前者では3~5センチで皮膚切開を加え、そこから周囲の皮下を剥離して皮膚の裏面に存在するアポクリン汗腺を除去します。切開部は縫合しますが、皮膚に対する侵襲が大きいため、術後に切開部とその周囲に血行障害を生じることがあり、その結果、治癒の遅延が起き、キズアトが目立ったり、色素沈着や硬結・拘縮の出現など皮膚の仕上がりが悪くなる傾向があります。

 

他院の剪除法後の切開・縫合後のキズアト(左腋窩):硬く隆起しています

 

後者では切開は4~5ミリで済み、そこから細長いカニューレを挿入して汗腺を削除・吸引するため、前者に比べて格段に治癒が良好で、キズアト等も目立ちにくくなる優れた点を有します。

当院でのフォーミュラシェーバー法の治療経過をお見せします。

 

術前

術後1年:短いキズアトを上腕側にわずかに認めるのみ

 

腋臭の改善はもちろんのこと、術後の仕上がりの良さまで求める方には、フォーミュラシェーバー法を強くお勧めします。