昆虫カタストロフィ | cynthia-dr-murazumiのブログ

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梅雨が明ければ今年の夏がやってきます。今年は新型コロナウイルスの感染予防で新学期から休校が続いた影響で、夏休みが短くなるようです。夏休みに昆虫採集を楽しむ予定だった子どもたちにとっては残念な夏になりそうです。

ところで、蝗害が問題になっていますが、昆虫自体は世界中で減少しているそうです。大規模農業と農薬の使用で昆虫の棲みかが奪われたり、都市化、温暖化も影響して減少させているのです。

地球上の昆虫がここ30年間で毎年2.5%ずつ減少しているとの論文発表があり、100年後には現在の1%未満しか残らないかも知れないくらいの急速な減少をしていると警告されています。その結果、「昆虫カタストロフィ」という危機的状況に陥る可能性があるのです。

昆虫がいなくなると、それを餌にしていた生き物が生きられなくなります。さらに地球上の植物の約80%は昆虫が花粉を運ばないと実も種ができないので、植物も減って草食動物も生きられなくなります。そうなると、それらの生き物を餌にしていた肉食動物も生きられなくなります。食物連鎖のピラミッドが崩壊することになり、その頂点にいる人類も生きられなくなるのです。

身近に現れる不快昆虫や害虫は困りものですが、昆虫にはいてもらわないといけないのです。