要らんこと | cynthia-dr-murazumiのブログ

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イランの首都テヘランでウクライナ国際航空機がイラン革命防衛隊のミサイルの誤射によって撃墜され、乗客・乗員176名全員が犠牲になりました。乗客の多くがイラン人でしたが、当初イランはミサイルによる撃墜を否定していたため、当局の隠蔽体質や革命防衛隊を批判する反政府デモが起きました。ここまでは一般報道でご存知かと思います。

ミリタリーマニアとしては、使用されたミサイルに関心があり、調べてみました。

墜落現場で見つかったミサイルの残骸から、ロシア製の中空~低空域短距離防空システム「トール」(TOR)による撃墜と言われています。「TOR」とはロシア語で幾何学におけるトーラス(円環面、輪環面)のことです。自走式の車台にレーダーとミサイル発射装置が搭載された構造になっています。ミサイルは4発が1列に並んだコンテナに格納されており、2個のコンテナが搭載されています。最大高度6000m、射程12km、音速の3倍近い速度で飛行すると言われ、一般的な航空機だけでなく、無人機や巡航ミサイルなども破壊できるそうです。

「トール」の1/35スケール模型がありますので紹介します。

 

 

今回使用されたのは、派生型の「トールM1」とも言われています(ミサイル、発射機、車台が改良)。

米軍の巡航ミサイルや戦闘機と誤認した人的ミスと発表されました。空港周辺には他の民間機が複数飛行し、旅客機では大きさや形状・速度なども異なるでしょうに、どうしてミスを犯したのか、より詳しい報告を望みたいです。