桜餅 | cynthia-dr-murazumiのブログ

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立ち寄ったコンビニで桜餅を見つけたので買ってみました。二社の製パン会社製で、ひとつずつ購入しました。

 

 

ふたつとも道明寺タイプのもち米を使った桜餅です。桜餅はもともと関東で生まれたといわれ、水で溶いた小麦粉を薄くのばして焼き、餡を包んで桜の葉で巻いて作ります。これが関西に伝わったのですが、蒸したもち米で包むように変化したと言われています。関東風は長命寺桜餅、関西風は道明寺桜餅とも呼ばれています。

北海道では関東風のもち米を使ったものが主流です。理由については諸説ありますが、江戸時代の松前藩では江戸から連れてきた職人が長命寺桜餅を作っていたそうです。その後、大阪と北海道を結んでいた北前船で道明寺桜餅が伝えられたようです。長明寺桜餅は製造工程に手がかかって日持ちがしない上に力仕事にかかわる人が多かった開拓時代では、見た目が上品で食べると物足りなく感じたようで、もち米を使った腹持ち感のある道明寺タイプが生き残ったようです。

石川啄木が北海道小樽を詠んだ短歌「かなしきは小樽の町よ 歌ふことなき人人の 声の荒さよ」があるのですが、当時はニシン漁をはじめとして港町として活気が溢れていたことを詠ったものですが、この歌からも道明寺桜餅が好まれた理由がわかるような気がします。