EU離脱をめぐってすったもんだ中の英国に関する話を述べてみます。今月11日に同国国防相が講演で
2017年に就役した最新鋭空母「クイーン・エリザベス」を地中海、中東沖や太平洋海域に派遣すると発表しました。南シナ海で海洋進出を進める中国への牽制と英海軍の存在感(進出・駐留)を高めるのが狙いだそうです。
建物と比較して、その大きさがわかります
空母「クイーン・エリザベス」は排水量6万5千トン、全長約280メートルで英海軍史上最大で、ステルス戦闘機F35を搭載するそうです。
一般に「クイーン・エリザベス」と言えば、豪華客船を思い浮かべると思います。現にクルーズ船「クイーン・エリザベス」(客船で3代目)が就航しています。
気になって少し調べたところ、「クイーン・エリザベス」の名は客船だけでなく、軍艦にも付けられることがわかりました。女王エリザベス1世に因んで1915年に就役した戦艦「クイーン・エリザベス」は両世界大戦に参加しています。
1/700スケール模型のボックスアート:1918年時
同スケール模型のボックスアート:1941年時
1940年に就航した初代の客船「クイーン・エリザベス」は当時の王妃エリザベス(国王は映画「英国王のスピーチ」で知られるジョージ6世)に因んで命名されました。
1/600スケール模型のボックスアート
1969年に後継の2代目客船「クイーン・エリザベス2」が竣工しました。
1/600スケール模型のボックスアート
そして2010年から3代目客船が就航しているのです。
タイトルで「彼女の名は...」としたのは、英語で船のことは‘She’と表現することに因ってますが、最近では‘It’と中性名詞を使うようにもなっているそうです。映画にもなったスティーヴン・キングの小説「IT-イット」をなぜか連想してしまいました。
中学の英語で、否定形の授業で先生が「ドンとドンとドンと波乗り越えて」と「出船の港」を歌ったことも思い出しました。はじめて聞いたオヤジギャグだったかも知れません。