消えた? 母の妄想 | チェブログ

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標高1200メートルのお山暮らしです。
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櫻井翔君のファンであり、皇帝プルシェンコ陛下のファンでもあります。
山での暮らしをボツボツと綴っています。

認知症の母の妄想は、「父が浮気をしていて、その女にお金を渡してマンションを借りてやっている」というもの。


この妄想に取り憑かれた母は、毎夜父の部屋へ行き、そろそろ寝ようとしている父を強い言葉で責め立て眠らせようとしない。

そのせいで父は体調を崩し、母の怒鳴り声を隣室でなす術もなく聞いているだけの私も睡眠不足で限界。


とうとう眠れないと倒れるので私はホテルで一泊。


その日は何もなく平和だったと父から聞いた。

しかし翌日には再開。


母が「女のマンションに怒鳴り込んでやる!」と言い、「あのマンションには友達が二人いて色々情報を流してくれるんやー!」とも言う。

さらに「明日、マンションに乗り込むからあんたも一緒についてきて!」と父に詰め寄っている様子。

父が「わかったわかった 明日な、行こう」といってどうにかその場を収めて静かになった。


翌朝、お天気も良く朝食が終わった頃、父が母に「マンションに行くぞ」と声をかけた。


母は最初は威勢よく「行く」と言っていたが着替え始めたらだんだん勢いがなくなり着替えもゆっくり。

トイレにも何度も行き「やっぱりやめとく〜」と言い出す。


すると父から「昨日の夜、ワシに一緒に行けって言うたやろ、早よせい、行くぞ」と強めに言われてしぶしぶ出かけて行った。


小一時間ほどで二人が帰ってきたので、父にどうだったか尋ねると

「そんなもんおるわけない。ポストにも名前無いし、知った名前は一つもないんやから友達もおらんと言うことや。ばあさんはなんも言わん。ずっと黙っとうわ」とのこと。


そしてその日からぴたりとこの妄想が出なくなって一週間以上経つ。


先週は私も父も平和な夜を過ごす事ができた。

このままこの平和が続いてくれると良いのだが。


どうだろう?