義母を自宅で看取る 7 | チェブログ

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標高1200メートルのお山暮らしです。
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櫻井翔君のファンであり、皇帝プルシェンコ陛下のファンでもあります。
山での暮らしをボツボツと綴っています。

●義母:満90歳 

少々呆け始めていた。脚が悪く歩行器を使用。

週3回のデイサービスを利用していたが

令和3年春 他界

 

2019年の秋に球根を植えて、やっと今年花が咲いた

シャクヤク。

義母に見せてあげたかった。

球根を植えた2019年の秋は未だ義父もあんまりボケてなかったなあ。。。

 

 

いざ退院となって義母はお世話になった看護師さん達に

「お世話になりました。本当に良くして頂いて有難うございました」

深々と頭を下げて、

晴れ晴れとした顔を上げた。

家に帰ることが本当に嬉しいようだ。

子供のようにはしゃいでいる。

 

到着した車椅子は、背もたれを倒して仰向けで寝て運べるタイプだが、

結局義母は横になったまま動かされると車酔いみたいになるので

背もたれは起こして、普通に座っての移動となった。

 

介護タクシーは後ろから車椅子ごと乗り込んで、中で動かないよう

固定した。

私は隣の席に座って、義母に

「気持ち悪くない?、どっか痛いところとか無い?」と声をかけながらの移動である。

途中、気分が悪いんじゃないかと思ったが、義母は「大丈夫よ 心配しないで」

答えてくれる。

「もうスグ家だからね。」と励ましながら、15分ぐらいでドライブは終わった。

 

家には玄関前のスロープを車椅子にのったまま運び、

玄関でいったん車椅子から降りて手すりにつかまって立っている間に

すばやく車椅子のタイヤを雑巾でささっと拭いて

家の中に上げて、再び義母を座らせて部屋まで移動。

義母は手すりにつかまって立てるし、玄関の段差も手すりを持った腕の力も

つかって、上手に上がった。

まだ動けるのでほっとした。

 

部屋に着くと、車椅子からベッドにも義父よりよっぽどスムースに移動できる。

 

新しいベッドに腰掛けて、自分の部屋に帰ってきて嬉しそうである。

 

「お母さん、疲れたでしょう。着替えて横になる?」と聞くと

「そうね、ちょっと疲れたから横になるか。」

「パジャマはどれにする?」と引き出しを開けて中のパジャマを見せると

「あーそのピンクに小花柄のにしようかね」というので

それを出して着替えさせていたら、さっそく訪問看護師さんが2名来てくれた。

 

看護師さんは基本毎日朝9時から10時の間に2名で来てくれるという。

1名のNさんは固定で毎日、もう一名は交代でその日ごとに別の方がくるらしい。

 

お二人は義母と少し話しをしたあと、

義母の部屋を出てリビングでこれからのことについて説明を始めた。

 

看取りのための冊子をくれて

ソコには、今後義母がどういう状態になって、そのときはどう対応すればよいか

具体的に書かれていた。

 

「こういうものをお渡しするのは私どももツライのですが、やはり初めて経験されることもあると思いますので、事前に知っておかれたほうが、良いかと思いまして」とNさん

優しい口調で、心のこもったお言葉。

「こちらとしてもなんにもわからないで不安なのでこういうものがある方が助かります。」と私。

「母は入院中はお風呂に入ってないので、せめて身体を拭いてあげたいんですが、どういう風にすれば大丈夫なんでしょうか」と聞くと

「そういうことは私たちでやりますから、ご家族はそばについててあげるだけでいいですよ。」

言って下さり、私は肩の荷が少し軽くなった。

「明日は早速お母様のお体を洗いますね。こちらで用意しますので、大丈夫ですよ」とのこと。

そして、「何かあったら夜中でも遠慮せず電話ください。本当に遠慮しないで電話ください」と言って帰られました。

 

訪問看護師ってなんて頼りになる存在でしょう!!

本当にありがたい。。。

 

続く