短編小説「初恋日記8」 | 照ママと猫日記

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~~~~~~~~母ちゃんと愛猫の可笑しな日々

奄美市の市立総合病院に着いた

黙って行ったので彼はビックリした


カゼヒイタダケ シンパイナイノニ。

コナクテモヨカッタノニ


と言う彼に 手を握りながら話す 

船は夜9時出航だからそれで帰るネ

元気そうな顔見たし 安心したよ。

正月休みにまた来るネ   そう言って

病院を後にした。港に急ぎ向かう


早朝4時奄美市に着き 21時には

鹿児島に向けて出航。泊り無しで

とんぼ返りが出来る。出張にも便利だ


夏から秋にかけて仕事も忙しかった

ホッとした隙間に結婚かと悩んでる私 

兄弟達から そんな話が出てたからだ

まだ娘が一緒に暮らしてる 職場では

役職があり、組織には15名部下たちが

いて会社を辞める訳にもいかない状態


もう1つ、私自身都会に馴染みすぎて

田舎暮らしに自信がない そんな不安が

再婚話にも結論を出せず 苛立ちが募る

海の紺碧色、緑豊かで 鮮やかな田畑

確かに美しい 緩やかな時間が流れ

短期滞在なら心洗われて 癒される

だが生活となると、どうなんだろう…

                                  ー8ー