月日は無情にも流れ流れてどこまでも
そして人生にはたくさんの足跡が残る
足跡は沢山あった方がいい。どんな
足跡でもいい。人間として生きてる証だ
喜怒哀楽、切磋琢磨、平穏無事、無我夢中
長〜い人生にはいろんな熟語が似合うネ
物語も中盤に差し掛かった。不思議と
人生は10年ごとに節目がやって来る。
20代には結婚 出産 離婚
30代には スナック経営者になった
40代には、某保険会社で10年間働いた
50代には、カラオケ店経営する。
この頃、N君と劇的な再会を果たす事に
さて「私を初恋と言う男」のその後を
書く事にしましょう…大阪に転校生で
行ってしまった彼とは スッカリ縁が
切れたように思っていた。だが過去には
同級生でもあったのだ節目節目の同窓会
だってあります。もしかしたら故郷に
帰っている事も。多感な時代の思い出は
心の隅にいつまでも くすぶっていた…
(逢えるものなら 逢いたい) 本音だ
同級生にさりげなく情報を聞くが
今回も同窓会には来てないみたい
諦めかけていた頃 友人から連絡が
エっ? 彼が実家に帰っている?
でも会わない方がいいかも…なんで?
病気みたい手術して声が出ないとか
誰にも逢いたくないと言ってるらしい
それはそうだ 誰よりもプライドが
強い彼のことだ。私にはよくわかる
胸が熱くなりました40歳の夏だった
帰って来たんだ 逢いたい逢いたい
だが仕事もあるし 簡単には逢えない
友人に実家の電話番号を調べてもらう
今日は大雨だ 台風の影響かな
奄美市あたりに 台風が近づいていた
こんな日の営業は、書類整理が1番ダネ
電話番号を見つめながらモヤモヤしてた
突然 N君に電話することを思いついた
ドキドキしながら番号を押すル、ル、ル、
ハイと言う声が…その声は電子音だった
ー5ー