仮想通貨に対する松下誠の見解 | 松下誠の投資家を元気にするブログ

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今、最も支持されているカリスマトレーダー松下誠が、毎日の市況やトレードの心構え、資金管理やルールなど、実践に即して相場を語ります。毎日のメンタルコントロールに最適です。

おはようございます、松下です。


昨日のNYダウは反発して、再度
最上最高値更新。
上海総合指数は続伸です。


米ドル/円は反発して111円台前半。
NY Goldは反落です。


今年に入って実施した、メルマガ読者
アンケートの中で、

「昨年は仮想通貨取引で利益が上がりました。」

という報告をいくつかいただきました。


正月の日経新聞にも、ビットコインの特集記事があり、
昨年1年間で20倍以上に上昇、登場して以来の
上昇は2000万倍に達すると書いてあり、
市場が盛り上がっている様子が分かります。


そんな中、昨日各種のニュースで、
仮想通貨急落が取り上げられておりましたので、
一度、仮想通貨に関する私の見解について、
お話してみたいと思います。


この見解は、今後の価値が再び上昇するか、
それともゼロになるような下落をするか、
という見通しの話ではありません。


私はそのような見通しを話せるほど、
仮想通貨に明るくありません。



今日お話する見解は、
この市場で、どれだけの投資家が
利益を上げられるのか?


という、いつものごとく本質的な
資金管理についてです。


結論から申し上げると、
この市場で9割の投資家が損をするのだろうと
思います。


1年で20倍以上にまで上昇し、
「億り人」と呼ばれる、1億円を超える
利益を上げている投資家が続出していますが、
やはり9割が損をすると思います。


例えば、昨年1年間で20倍に上昇した、
ということを例に挙げると、
多くの投資家は20倍に上昇するまで、
その利益を我慢できません。


途中で利食いを繰り返し、
出たり入ったりして、価格上昇に酔いしれます。


結局この投資家は、高値でも買いを続けますから、
昨日までのような急落では、
それまでの利益を吐き出してしまいます。


また、一部の会社では、
仮想通貨の証拠金取引も可能なようですから、
これまで繰り返されてきたように、
資金管理を理解しないレバレッジを駆使した
売買が展開されていると思います。


こうなると、資金管理の意識とルールが
ない投資家は、たちどころに資金を飛ばします。


最悪のケースでは、急落時にナンピンを仕掛け、
さらなる下落で全てを失うことになってしまでしょう。


投資家は、瞬間的に何十億円利益をあげようが、
最後にその資金を残し、市場から
引き上げなければいけません。


そう考えると、突然降ってわいた
仮想通貨協奏曲の中の投資家が、
資金管理やルールをもっているわけもなく、
一方向性の急激な上昇だけを理由に、
誰もが利益を手にするなどということはありません。


この相場で、莫大な利益を手にするのは、


1.運の良い人


2.他の市場で痛い目を経験し、
  資金管理やルールを持って参入した経験者


ということになると思います。


上記の人の割合は、市場の1%未満でしょう。


他の利益を残す投資家が10%程度で、
多くの投資家は、終わってみれば損をしていた、
ということになると思います。


それはこれまで、株や商品市場、FX市場で
繰り返されてきたことと同じです。


冒頭に書いたように、今後の仮想通貨市場が
再び活況の中で最高値を更新していく可能性も
否定するものではありません。


問題は市場の動きではなく、
投資家自身にあることと知り、
利益を残せる投資家であって欲しいと思います。


大きい利益が上がると良いですね。
資金管理と戦略を忘れずに頑張ってください!