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そして永らく栄華を誇っていたレシプロ機関たる内燃機関に代わるのが

 

EV(モーター駆動)車である

 

レシプロ(化石燃料)エンジンが効率を求めるために

きわめて複雑な構造となっていたのと比較すると

 

きわめてシンプル

 

に作ることができる

モーターに電源を繋いでやればクランクシャフトに相当する回転軸は回りだす

出力も電圧を制御することで瞬時にパワーを引き出すことができる

 

動力伝達以外ではガソリンエンジンのようなラグは存在しない

吸気のタイミングだどーだ、排気のタイミングがどーだなどと考える必要はない

 

 

電気を使うため冷却システムは必要になるものの

爆発によるエネルギーを冷却するレシプロエンジンに比べれば楽なハズ

 

最近のクルマには電気を利用する装置が多い

レシプロエンジン車ではエンジンの回転で発電した電力や

バッテリーで充電された電力でそれらを賄っているが

 

EVは電力そのものが動力なので直接利用できるので装備の省略可が図れる

動力の発生源という意味ではある意味究極とも言えるEVモーター

 

 

で、何かと反対派の勢力に叩かれるのがバッテリー関連である。

 

現時点では流体のリチウム電池であり性能面でも安全面でも問題はある

(1) 容量が少ない(充電あたりの航続距離が少ない)

(2) 充電に時間がかかる

(3) 事故などで破損した場合の安全性

(4) 寿命が短い(≠車の寿命)

(5) 低温環境で性能が低下する

 

さらにはバッテリー製造そのものが環境に悪い(らしい)

 

と枚挙に暇がないようにも感じるが...

 

なぜここから進歩する可能性を排除するの?

 

 

全固体電池の実用化で

容量と充電時間、安全性の問題は大きく改善される可能性がある

さらに温度耐性にも強いので温度管理自体が不要になる可能性もある

普及すればコストの低下やリサイクル技術も向上するだろう

 

 

水素エンジンは水素以外をエネルギーにすることができない

EVは電気であるため結果的に電気を生み出すエネルギー源も多様化できる

 

現在の主な発電方法は原油であるが

日本では原油の産出は限りなくゼロなので

OPECにキ○タマ握られている状態

がこれまでもこれからも永遠に続く

 

世界情勢がちょっとでも悪化するとアッサリと跳ね上がる

電気料金も原油に依存する部分があるので解消するわけではないものの

 

発電は再生エネルギーを含めて複数のエネルギー源を選択することが可能である

原子力とか原子力とか原子力とか...

 

 

 

最後にクルマへの動力源の供給方法である

 

水素エンジンの場合、動力源となる水素は水素ステーションでしか補給できない

現在の水素ステーションは数えるほどしかない

 

このステーションも発展途上ではあるものの

現在のガソリンステーションのレベルにまで一体誰が普及させるのだろうか?

おそらく既存のガソリンステーションを転換する場合においても

億は下らない資金が必要になりそう

 

誰が金出すわけ?

仮にステーション設置の問題が解決した場合でも

水素は専用のタンクローリーでステーションまで輸送する必要がある

水素はガソリンと違い常温では気体で輸送効率が悪いので極低温(-253℃)という

なかなか過酷な状況で輸送しなければならない

これはコストもリスクも伴う

 

まったく先進性を感じないのである

 

 

そもそもわざわざコストとリスクをかけて水素を内陸部に輸送するより

海岸に水素発電所を作って発電したらいい

既存の化石燃料を使った火力発電所を代替すればカーボンニュートラルも進む

水素も海上輸送であれば輸送のスケールメリットもある

そもそも(商業化できるかは別として)海水から水素を生成できる

 

 

その電気をすでに全国に満遍なくインフラが整っている給電設備で全国に届ける

急速充電の設備には昇圧などの必要があるが

水素ステーションに比べると桁違いに安いコストで転換が可能である

また各家庭や事業所で夜間などの駐車中の急速でない充電であれば

既存の電源設備に少ないコストでも対応できるであろう

 

 

 

考えれば考えるほど水素エンジンの将来性に疑問がでるのは

なぁぜなぁぜ