個人的にはEV推進派

派っても塵(チリ)程度の影響力もないので単なる傍観者である(断言)

ので予めお断りしておく

 

 

 

 

世間では何かとEVに対して否定的な意見が多い

その一方で水素エンジン凄いという謎の勢力が存在している

 

であるがどうも水素エンジンについては将来性というか

ブレークスルー感を感じないので想いを綴ってみたい

 

 

 

 

(燃料電池ではない)水素エンジンは既存の化石燃料エンジンとほぼ同じ概念である

例えば4サイクルエンジンの場合

 

(1) 燃料と空気(大気)をシリンダーに吸い込む

(2) 燃料と空気をいい具合に混合させて圧縮

(3) 点火(爆)←懐かしい

(4) 燃えカスを排気

 

を目にも止まらぬ早さで繰り返している

 

一見単純そうであるが最適なタイミングで爆発させたりしないと

走り屋が大好きなパワーとか

庶民が気にする燃費とかが悪化するらしい

 

そのあたりを改善するために先人たちは多くの技術を費やしてきたのである

 

カムシャフトを1本(SOHC)から2本(DOHC)にして

吸排気バルブの制御をより細かく制御できるようにしたり

さらにはカムシャフトを調整して各バルブが開く量や時間を調整したりと

 

それはそれで涙ぐましい努力の上で現在の高性能なエンジンとなっている

 

わけなのだが結局のところ最終目標は

 

クランクシャフトの回転

 

である。

つまり、たった一本の鉄棒を回転させるためだけ

あんなにごたいそうなレシプロエンジンが必要となるのである。

 

エンジンは爆発を伴う機械なので冷やさなければならず

冷却効率を上げるためには巨大なコアを伴うラジエーターや

それを循環させるための配管が必要となる

 

また燃料を燃焼させるためには酸素を含んだ空気が必要となるわけだが

効率の良い空気の取り込みには適した場所にエアインテークが必要となり

その空気に異物が混ざるとシリンダーの破損につながるため

途中にはエアフィルターという効率と相反する機構が必要となる

 

さらにエンジンが頑張って回すクランクシャフトのぐるぐるは

車を動かすにはパワーが足りないので

 

トランスミッションというギアの塊

 

が必要となる

昭和の頃はATでも3段ギア程度が普通だったのだが

より燃費やスムーズな加速を目的に最近は8段ギアも珍しくなくなってきた

 

 

重いモノだけ書いたが他にも補器類がたんまりあり

これだけの仕組みで構成されるとなると

 

クソ重い物体となるのは必定

 

素人のワタシが夢想する程度でも「なんか複雑怪奇」である

 

さて、燃料が水素に代わっても基本的な構造は変わらないであろう

 

 

つまり、エネルギーの源が違うだけで動力を取り出す構造そのものの先進性には

なんら貢献しないんじゃない?

と思ったりするのである

 

(続く)