今週の総括
今週はSQ週で、北朝鮮のグアム攻撃示唆と米国の応酬で地政学的リスクも取りだたされ、長らく2万円の攻防だった日経は大きく下落しました。ただ閑散相場なのもあり、株価変動の割に売買金額は少なめです。
ダウは21,800ポイント、NASDAQは6,200ポイントとそこまで大きくないですがドルは109円、日経先物19,400円と大きく下げています。ドル110円割れはインパクトがあり、ラインを割ったあたりから日経の下げが加速したように思います。
投資部門別売買動向では海外投資家・個人ともに売りでした。日経EPSは1,410円台まで上げ、直近の株価下落でPERは14を割っています。リスクオフの展開から空売り比率・VIX指数・金価格は上げています。
日銀のETF臨時買いは今週3回となっており、強い買い支えが入っています。日経先物は木曜夜~祝日の間にさらに暴落し、19,400円前後と大きく下落して引けており、週明けは大幅なGDスタートになりそうです。
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主要指標
投資部門別売買動向: 海外投資家・個人は売り越し、法人は買い越し
現物裁定買い残金額: 1.5兆円台で→
空売り比率: 39~42%で↑
VIX指数: 15台へ↑↑
原油価格(WTI): 48ドル台へ↓
金価格: 1,280ドル台へ↑↑
日経EPS: 1,410円台へ↑
国債10年物利回り: 0.06%程度で→
米国債10年物利回り: 2.1%台後半へ↓
日銀ETF買い(臨時): 2,199億円 (3回)
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週間/月間収支
今週は一部保有銘柄の決算が好調で日経の下げに逆行して5週連続の週間プラス収支になり、メイン口座評価額は高値更新しました。今週は幸いにもあまりマイナスを食らいませんでしたが、さすがに来週以降は厳しくなりそうです。
今週は日本株はノートレードでしたが米国株を取引しました。ドル110円割れの円高傾向ですし、最近株価が低迷しているXOMをNISA枠で買い増しました。ここから相場全体が落ちるようならVYMなどETF系も買っていきたいと思います。
株式週間収支(前週末比) +165,125 (+0.6%)
株式月間収支(前月末比) +461,153 (+1.7%)
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個人的日経投資マインド
今週は4月以降久々の短期投資チャンスが来たと思うので、それについて書きたいと思います。相場の歪みを狙った短期取引ですし、売買対象も個別よりETFに絞っていきます。
今回の下落の理由として挙げられるのは北朝鮮リスクとSQ思惑とその余波くらいでしょうか。前者ついては核戦争になって大都市にミサイルが落ちるようなことになれば大惨事ですが、「不安」の段階で大きく下落するようであれば買い向かうつもりです。後者は短期的な株価変動の要因にしかなりません。
どのタイミングで買うかですが、
・「ファーストストライク」から1週間以上経過
・恐怖指数が一旦ピークアウトしそう
・前取引日もしくは当日始値から大きく下落した瞬間
上の2つは心理的な問題ですが、過去の中規模以上の波乱を見ていると大体1番底をつけるのに1~2週間を要しています。恐怖指数が高値/上昇傾向の時は上値が重く下値を掘るリスクも高いです。3つ目は急に歪みが大きくなった瞬間という意味でチャンスになります。
上記の時点で最初の買いを入れ、上下に応じてポジションコントロールを行っていくつもりです。
PERは日経19,400円だと13.7程度になり、この時点でも収益性からは結構な割安水準です。PBRの面から見ても1.2~1.3程度であり、過去の推移から見てどちらかと言えば割安サイドです。
一方株価と5日線が75日線をデッドクロスしたりとチャートが崩れつつあり、信用買い評価損益率も-6%程度で、まだまだ下げの初動段階とも取れます。
結局は総合的な判断になるので大きく落ちて行けば週明けすぐに打診買いを入れるかもしれませんし、すぐに戻してしまうようなら買わないかもしれませんし何とも言えません。
下値目途としてはPER 13倍水準が大体18,300円、今年4月の安値もこの付近だったので余程のことが起こらなければかなり突っ込んでもこの辺りまでだろうと思っています。2013年のバーナンキショックや2015年のチャイナショックの時と比べるとそこまで買いが溜まっている状況でもないですし・・。
短期: 買い / 中長期: 中立