株式投資をしていて小型株へ投資したことのある人なら、飲食店や小売店の月次で既存店売上や、客数等の数字を確認した経験があると思うが、既存店客数が170%という数字を見たらどう思うだろうか?
さて、今回は本質的にジモティーのリアル店舗が既存店客数170%という結果になったというニュースである。
ジモティーは世田谷区と協定を結び、2021年10月6日から2023年3月31日まで実証実験として「世田谷区不要品持ち込みスポット」を開設したわけだが、その圧倒的な実力が評価され2023年の5月から世田谷区が運営する、「エコプラザ用賀」・「リサイクル千歳台」の受託運営を開始していた。
そして、ジモティーが受託運営して1年経過した結果として来場者数が前年比1.7倍になったようである。
要するに、区が独自に区民から回収した不用品をリユース販売するより、不要品をジモティーに投稿して運営するジモティースポット方式で運営すると来場客数を1.7倍に引き上げる事ができるという事である。
これはつまり、普通のリサイクルショップでも同様にジモティーへ店舗の商品を投稿すると無料で来店客数を最大1.7倍程度に引き上げる事ができる可能性があるという事も言えるわけで、リサイクルショップはジモティーへ商品を投稿するかしないかで売上に雲泥の差が付くだろう。
そうなると、あらゆるリサイクルショップがジモティーへ商品を投稿するという世界になる。
その結果、消費者は何か欲しい物があるときはジモティーアプリで検索すれば自分の生活圏内にあるどのリサイクルショップに目当ての中古品があるか一瞬で検索して知る事ができるという非常に便利な世界になるので、ジモティーアプリの需要が増え、ユーザーは更に増加、そして広告単価が上がるという流れである。