前回の続きです。
予約外診察だったので、
診察開始30分前に病院に伺いました。
院内は人、人、人だらけ!
お盆の時期だからでしょうか、
待合室はかなり混みあっていました。
診察前に看護師さんに呼ばれ、
症状について聞かれました。
「胎動がほとんど無くて心配で…」
と伝えたところ、看護師さんの顔色が
サッと変わった気がしました。
予約外なのにすぐに呼ばれました。
「え?大ごとなの?」
と、まだ呑気に構えていました。
本当に馬鹿でした。
経腹エコーを当ててすぐだったと思います。
「…動いてない。心臓、止まってます。」
その瞬間、
私の見える世界が180度
変わってしまいました。
今でも ふとした瞬間に、
この場面がフラッシュバックしてしまい、
私を苦しめています。
「え?どういうことですか?」
「もう心臓動かないんですか?」
「これ本当なの?うそ、うそでしょ。」
「なんで、なんでですか!?」
「どうしよう、どうしよう!」
こんなことを繰り返し何度も言っていた
と思います。
ちょっと前まで、
「うっ!」と息がつまるくらい
元気にお腹を蹴り飛ばしていた蒼。
22週の壁も乗り越えて、
もう元気に生まれるんだ、って思ってた。
こんなに静かに、
私の自覚もないうちに、
たった一人で逝ってしまうなんて。
蒼の異変に気付けたのは私だけだったのに、
私は本当に馬鹿だ。
ボロボロ涙が勝手に溢れていました。
先生は、
「先週の健診でも特に問題はなかったからね。
今のところ原因は全然分からない。
どちらにしろ、誰にも予測できなかった。
誰も悪くない。誰も悪くないんだよ。」
と静かに、悲しい顔をして仰いました。
夫にも連絡せねばと、
「今、病院。
ごめん。赤ちゃん、ダメみたい…。」
とだけメールしました。
すぐに
「帰るよ!お願い、謝らないで。」
と返事が。
その後、本当にすぐに会社から帰ってきた夫。
院内の端っこで
うずくまるようにしていた私を、
夫は人目もはばからず
強く強く抱きしめました。
夫の息は絶え絶え、汗だくでした。
本当に急いで帰ってきてくれたのだと思います。
声を殺して泣いていた私は、
夫に抱きしめられた途端、
えんえんと声を上げて泣きました。
蒼をこんな目に合わせて、
夫にとても辛い思いをさせて、
なんて私は最低な人間なのだろう、
と自分が憎くて憎くて仕方ありませんでした。
名前 蒼(あおい)
出生日 2018年8月22日 (26w6d)
身長 34.5cm
体重 629g
2013年12月 入籍(26歳)
2016年2月 妊活開始(28歳)
2016年8月 チョコレート嚢胞発覚(28歳)
2017年5月 卵管水腫発覚(29歳)
2017年6月 KLCにて体外受精に挑戦(30歳)
2017年8月 1回目の胚盤胞移植、陰性(化学流産)
2017年10月 岡田病院へ入院、卵管水腫の手術を受ける(卵管開口術)
2017年12月 2回目の胚盤胞移植、陰性(化学流産)
2018年3月 3回目の胚盤胞移植、初めての陽性、妊娠成立
2018年8月13日 子宮内胎児死亡の宣告(31歳)
2018年8月22日 誘導分娩にて愛息子を出産