最近、『小山さんノート』という本を読みました。
長年にわたり、家を持たず、定職を持たず、テント生活を送っていた人で、
死後、80冊余りの日記が見つかり、8年の歳月をかけ何人かの支援者らの手によって、出版にこぎつけたという本です。
小山さんは最後まで、公的支援も医療も拒絶し、
テント村のお付き合いの輪にも入らず、
孤立孤独の中で、ただ書くこと、読むことを心のよりどころとして、
幻想の世界でのみ自分を解き放ち、生きる喜びをあきらめなかった人でした。
あまりの悲惨さに何度も読むのを止めようと思いながら、
小山さんへと引きつけられていく力にあらがえず気付けば読んでいました。
多分、我が身と重ねていた部分も多くあったと思うのです。
もし今生きていたら、会いに行っていたことでしょう。
息子を亡くして10年経ち、その前の苦しかった年月もいれれば、
かれこれ15年近くになる、ほぼ人との交流のない生活で、
やはり精神はすさんでしまっていると言わざるを得ない現在、
思うことは人の幸不幸はお金でも社会的地位でもなく、よい人間関係(家族も含めて)があるかないかだと。
ただ、その関係は、生きている人以外にもあってもいい、たとえば、今は亡き昔の人、本の中の人など。
ある意味、わたしは人が思うよりは豊かかもしれません。
小山さんのようにです。
次回『自死遺族の集い 星めぐりのうた』は、
以下の日程で開催いたします。
とてつもない痛みを経験した方たちが、再び自身の生を生きていくために、
ゆるいつながりと、その中での理解ややさしさが力をくれると信じて開催いたします。
日時: 6月9日(日) PM2:00~4:00
場所: ル・シーニュ 京王線府中駅南口直結
6F 第6会議室A
(詳細は下記HPよりご確認ください。)
HP
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