2013年初夏


初めて会ったのはメッセの交換から10日程のこと。 

場所は昼間の公園。 

前以ての約束ではなく、当日の朝突然決まった。 

互いに次の予定を抱える中で、慌ただしい顔合わせ。 


事前に写真を見てはいたけど、たぶん見てなくてもすぐ分かった、はず。 

はたして彼は写真のままの姿で、少し所在なさげに佇んでいた。


彼に良い印象を与えるべく、私は親しみを込めた笑顔で近づいた。 


メールでは自信満々だったのに実際の彼は、思ったほど堂々としてなかった。 


たぶん私の方が堂々としてた。 
後から聞いたことだが、私が可愛かったからドキドキしてしまったらしい。 

実はそれは私の狙いでもあった。 
周囲の評価は、総じていいのだ。 

嫌われないよう、性格をよく見せる努力もしている。 


だけど親しくなるととたんにわがままになる。 
だから夫には愛想を尽かされた。 


私は私用の男が必要だった。 
そして見つけたのがタツキだった。