2014年 春


連絡がないまま時も流れ、私には新たな出会いがいくつかあった。


その中でひとり、とても惹かれる人がいた。
私は自分から好きになれないと付き合えないタイプの人間だったようだ。
思えば独身時代の彼氏もそうだった。
恋愛から遠ざかっていたから、そんなことすっかり忘れていた。


それでもまだ心の中には、タツキが居た。
終わったのかどうなのかよく分からないまま、私は自分の気持ちを持て余していた。


そして桜も散り、大型連休も終わった頃。
突然彼から仕事を辞めて治療に専念することになった、と連絡が入った。
だからもうすみれには会えないと。

空っぽ。
涙も出なかった。
予想だにしなかった終わり方だった。
でもどこかホッとした自分もいた。

初めての婚外はそうして終わりを迎えた。