2013年 冬


世間はクリスマスカラーに包まれていた。


手術から2ヶ月ほど経ち仕事のペースも既に取り戻した私。
短時間のデートなら、と、都合をつけ、彼と会った。

しかし今度は彼の様子がおかしくなっていた。
私には隠していたようだが、彼は精神に病を抱えていた。
後から思えば妙に攻撃的だったり、ホテルの部屋も窓がない所はダメだったり、冷や汗をかいていたり、思い当たることがいくつかあった。

私の病気は手術をして治ったが、彼はそうじゃない。
今までの薬が効かなくなってきた。
世間が俺をこんな風にした。
医者なんて誰も同じだ。
カミングアウトしたことで楽になったのか、次々と弱みを見せてくる彼。
病気になった時励ましてもらったくせに、私は逃げ出したかった。
こちらの精神が持ちそうになかった。
意図したわけではないけれど、返す言葉も思いつかず連絡は減っていった。

そして年が明けた。
彼は実家に来ていると雪景色の写真を送ってきた。

そしてそれ以降、彼からの連絡は途絶えることにらなる。