翌日カヌーガイドのオフィスへ顔を出す。水深2mだがもう雨は降らないから大丈夫、と言われ出発。因みに普段は水深50cmくらい、前日は1mでさらに上昇する予想が出ていた事は前に触れた。けど、この日の水位は2m。
ワンガヌイ川は泥水。ただファンガヌイの街で見た下流域のワンガヌイ川も全く同じ色だったので気にならなかった。思いっきりぬかるんでいるワカホロ・ポートから入水した。
<ガンガン詰め込む、スタート地点のワカホロ(2)>
ちなみにワンガヌイ川は、2017年にNZ政府から生きた存在だとして法的な人格を認められている。これは先住民族のマオリが守ってきたもので、マオリの文化に理解を示したものだ。ラグビー・オールブラックスの選手を見ても先住民族マオリと白人の混成チームとなっている。2023W杯メンバーでみてもFBボーデン・バレットは白人、SHアーロン・スミスはマオリだ。オーストラリアでもかつてエアーズロックと英語読みされていたものが現在ではアボリジニの言葉でウルルと呼ぶように変わっている。ワンガヌイ川に人格付与した件もそれと同様の流れだろう。
※参考サイト
・法人格について
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/022700131/
・アーロン・スミスの写真を載せた弊ブログ
<カヤックはイスラエル人カップルのギア、アザミ>
<水鳥(2)、泥水と渓谷がワンガヌイ川を形造っていた>
ファンガヌイのi-siteで最初に勧められたのは4泊5日コース(タウマルヌイTaumarunuiからピピリキPipirikiまで145km)だった。ただ、カヤックで2泊3日を経験した事がないので無茶。それは断った。2泊3日コースはワカホロWhakahoroから途中のキャンプサイトで2泊してピピリキまで86kmを下っていく。この途中で行き止まりの橋Bridge to Nowhereを見られる。
<2泊3日はこのルートの筈だった>
その後の顛末は旅行記に書いた通り。
レスキューに来てくれたワカホロの爺さんと若手スタッフ2名には本当に感謝。村に戻ってからここのロッジで温かい飲み物を飲ませてもらった。
<BLUE DUCK LODGEの名刺>
※参考
以下はネット検索して見つけた日本人のカヤック録。この方もワカホロから入水してワンガヌイ川で撃沈したようだ。ただ、私と異なり2泊3日の行程をしっかり完遂されていて羨ましい。
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ひとことで言って、その振り出しから、これほど予期せぬハプニングに見舞われ続けた旅行は初めてでした。そして、たかが川下りと甘く見ていた見当違いがアダとなり、結果、カヌーが転覆、若いスイス人カップルに助けられてなんとか危機脱出できたなど、気が付けば、「自信過剰おっさんたち」のとんだ<はみ出し行動>となっていたのでした。……(中略)……
9時に出てしばらくは、雨に濡らされることもなく無事下っていたのですが、昼前、初めての急流に差し掛かった際のことでした。二人の呼吸が合わずにカヌーが横を向いてしまい、横波をかぶってあえなく転覆。二人は流れに放り出され、積んでいた食料用の箱のふたが開いて食料の一部が流れ出してしまう始末です。そして当然に、防水雨具どころではない、完璧な、服を着たままの水泳です。
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※出典
https://retirementaustralia.net/ryosei_kukan/2017-02-22/3028.html
もう1人どこかでネット記事を流し読みしたはずだけど、リンクを辿れなかったのでこちらは省略。