2日目: ペンションいぶき(8:30)→1合目(9:10)→3合目(10:25)→5合目(10:50)→7合目(11:35)→山頂(12:30)→散策タイム

 

<ヤマは曇っている、砕石の運搬施設みたい>

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翌日はやや曇っていた。ペンションから歩いて登山口に向かう。途中で砕石場に続くベルトコンベヤみたい筒状の構造物が道路を跨いでずっと繋がっていた。そうか、伊吹山って砕石しているから西面がジグザグに削られているのか、と納得。

 

と言うのも、冬に琵琶湖沿線の電車に乗っていると、伊吹山の西山腹にジグザグの線が入っているのが気になっていた。まさか日本百名山を削るなんてあり得ないと思っていたのだけど、きっと貴重な資源が採れるんだろう。まあ、秩父の武甲山のように無残な姿にしないで欲しい。武甲山はセメントの原料である石灰石を採掘していたところなので、西武秩父駅から見上げると、上半分が階段状に削り取られているのだ。

 

<冬に長浜辺りから見た伊吹山のジグザグ> ※再掲

※出典ブログ

 

<ここが登山口>

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このヤマ、登り始めてすぐに後悔した。8月に登るには標高が低すぎるのだ。もう汗タラタラで1合目に着いた時点でヘトヘトだった。麦茶のペットボトルを買って、一気に500mlを飲み干す。このペースではとても山頂まで持たないと思って、もう1本買い足す。完全に登る時期を間違えた……。

 

<ヘトヘトな1合目(2)>

 

 

3合目もガスが混じっていたけど、汗びっしょりでTシャツが裾まで濡れていた。ここでほかの登山者から「実はここまでタクシーで来れるんだ」と聞く。こっちはもう撤退しようかと思っていたし、どうみても8月だとそれが正解だと思う。

 

<汗びっしょりな3合目、涼しい5合目>

 

 

5合目になると流石にひんやりしてきた。ありがたい事にここにも小屋があったので、ここでも500mlボトルを買い足して水分補給。なんとか気を紛らわす。

 

<ガスが濃くなってきた、ヤセた地面に根>

 

 

大阪・八尾のオジサン、それと常光寺山(静岡県水窪町)にも登っていると笑う愛知・豊田市のオジサン、それに私の3人で抜きつ抜かれつガスに巻かれた斜面を登っていく。もうこの時点では暑さはない。ちょっと休憩すればひんやり冷えてくる。写真もそんな雰囲気を醸している。

 

<山頂にて(3)>

 

 

 

山頂は岐阜県側からバスで上がって来た人もいるので、山頂の小屋が集まっているエリアはそこそこ賑わっていた。残念な事にガスに覆われて琵琶湖も関ヶ原も全く見えない。

 

下山後に見たTV番組で、伊吹山は年300日ほどガスに覆われていると伝えていた。そういわれると、この景色も仕方ないのか。石灰岩が多い山なので、伊吹山にはカタツムリが生息しているとか。