●確率論
確率ってサイコロの話だとシンプルでいいけど、どこかに大きな壁があってその先は途端に難しくなるimageがある。この放送で言うと、最初のA,B,Cの箱のどれか1つに賞品が入っていて、司会者がハズレ箱を1つあけて「答えはそのままでいいですか? それとも変えますか?」と迫る場面でもうお手上げだった。どうして変えた方が2倍も有利なんだろうか、考え込んでしまった。
以下、NHKサイトから抜粋。
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② まず、賞品がAに入っている場合、私(開ける側)はBかCどちらかを開ける
③ そして、箱を変えますか?変えませんか? と、あなた(選ぶ側)に聞くが、この場合はBとCはいずれもハズレだから、あなた(選ぶ側)は変えない方が有利(変えるとハズレ)
④ 次に、賞品がBに入っている場合、私(開ける側)は、Bは開けられないので必ずCを開けることになる。この場合、あなた(選ぶ側)は変えた方が有利(変えるとアタリ)
⑤ そして次に、賞品がCに入っている場合、私(開ける側)は必ずBを開けるから、この場合もあなた(選ぶ側)は変えた方が有利(変えるとアタリ)
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※出典
https://www.nhk.jp/p/ts/Y5R676NK92/blog/bl/pmg0p5PX8L/bp/pEyd3NL859/
<NHKより> ※再掲
でも、もう司会者が箱Bを開けた時点で④の意味はないんじゃないの? ただ、何度も実験して1:2の結果を得ているのだからそれが正しいんだろう。
確率の事でモヤモヤしたら、結局1かゼロどちらかしかないんだと捨てゼリフを吐きたくなる。手術の失敗確率が2%と言われてもそれは医師にとっての100症例に対して意味があるのであって、自分にとってはゼロイチなのだ。
もう1つの例はスッキリした。5戦するのだけどAが2勝、Bが1勝した時点でstop。この場合の分け前をどうするのか。こちらは、NHKの言う「未来を考えて今どう行動したらいいか」ってアナウンスがスンナリと耳に入って来た。納得。
ここから、「dt=du(予測可能な動き)+dw(予測不可能な動き)」の話に持ち込んだのは急な展開だった。静的な確率の話から、いきなり動きを伴うものを扱うのか。ここは長沼伸一郎氏の本「経済数学の直観的方法<確率・統計編>」の解説の方が分かりやすい。前者はトレンド、後者は微分できないランダムな動き。
※参考(先日アップしたブログ2本)
オプション価格の理論値がブラック・ショールズ方程式で示せるって言うのは、もっと詳しく説明して欲しかった。あと、「適用限界を忘れていたからリーマンショックで危機が訪れた」ってどういう事? これも一言で片づけられると伝わらないな。
●P対NP問題
これはさっぱり文章に落とせないので、感想なし。
【2024.10.17訂正】著書名の漢字を「直感」から「直観」に訂正しました。