谷川岳に登った後に、とりあえず水上駅から高崎駅まで戻った。ちょっと特殊な切符を買いたかったのでみどりの窓口に並ぶ。コロナ禍でスタッフを削減しているのか僅か5人くらいしか並んでいなかったのに、15分以上も待たされてしまった。もし特急や新幹線の発車時刻が迫っていたら、ホント焦っただろう。

 

私の2~3人前に軽装のインド・パキスタン系と思しき男性が並んでいた。きっと日本で働いているのだろう。日本語でJR駅員さんと話していた。

 

「小山まで行きたい」ってカタコトの言葉に駅員も不審に思ったようだった。はてどっちのルートなのか。

 

ここでちょっと整理しておこう。

両毛線:約110分だけど1690円

大宮経由の新幹線乗り継ぎ:約50分

自由席なら5180円(乗車2310、特急1870+1000)

指定席なら7510円(乗車2310、特急2600+2600)

 

<JR時刻表の路線図より>


両毛線で行けば乗換も必要ないし、とにかく安い。駅員も流石に考え込んでしまったのだろう。ひと呼吸を置いてから「大宮周りで新幹線に乗りますか? 両毛線でも行けますよ」と一言添えていた。

 

この金額差を見れば高崎から小山まで両毛線で行けば十分だ。私もヤマ登りで前橋とか岩船まで乗車した事はあるけど、その先は知らない。よほど急いでいるならともかく、ここは鈍行の一択しかないでしょう。

 

ところが、大人しそうな南アジア系の彼は新幹線を選んで7000円以上も支払っていた。って事は、大宮経由で新幹線を乗り継ぐ、しかも指定席なのだ。勿論そういう選択もあっていい。けど、驚いたな。私が余程ケチで、日本人がしみったれているのか。それともインド人にとって4倍の料金を払っても時間優先なんだろうか。

 

それと同時に、東京から地方に移動するには路線もダイヤも効率的に組まれているけど、横断的な地方と地方の移動は高く付く事を改めて感じた。JR東日本の新幹線は大宮と高崎でそれぞれ枝分かれしていくけど、枝の先っぽどうしではなかなか連携が思うに任せないのだ。

 

私が個人的に何度も困ったのは、長野駅から新潟駅への移動。これに関しては前にブログに書いたけど飯山線などいろいろなルートがある。でも、どれも決め手に欠けるのだ。


静岡県西部から八ヶ岳に行くのも手間がかかる。身延線はノロノロ運転だしシカにぶつかって止まる。名古屋経由では大回りになる。飯田線だと直線距離で短いけど茅野駅に着く頃にはヘトヘトになってしまう。


同じ県内移動でも内陸の米沢駅から鶴岡など庄内地方へ向かうのもムチャクチャ遠い。かつて鶴岡の4大温泉(湯田川/湯野浜/あつみ/由良)を制覇したくて、西吾妻山から遠回りした由良温泉の宿で驚かれてしまった。山形駅と仙台駅が接続良好なのはホント例外的なものだ。

 

※参考ブログあれこれ

・JR岩船駅で下車して三毳山へ

 

・長野から新潟へ向かう

 

・身延線のシカ

・雪の西吾妻山