時期: 2020.10月上旬

前後泊: 徳澤園と徳澤ロッジ

初日: 大正池(12:35)→河童橋→徳澤(15:15)

 

さて、1年前の旅だが八甲田から東京に帰る時に、東京経由で松本までちょっと長めの切符を買っておいた。折角JR東日本の株主優待券を大黒屋(格安チケット屋)で買っていたので、4割引きになる。特急券は1枚だけでも乗車券なら通しで長いのを買っておけば途中下車できるしオトクになるためだ。かつて、東京―岡山―高知―窪川までの乗車券を買った事がある。おそらくそれ次ぐ長距離切符じゃないか。

 

松本までの切符で10月に行きたい所はやはり涸沢だ。奥穂や北穂に登っている人は、何度も涸沢を通っている筈。ただ、私はまだ穂高の頂きに立った事はない。サラリーマン時代には週末の2日だけで涸沢まで往復するのでもギリギリだろうし、涸沢すらこの目で見た事もなかった。会社を辞めた年のGWに、初めてそこまで登ってみた。しかも雪が降る寒い中でアイゼンを履いて上がって行った。その際には涸沢は吹雪の中で周囲の眺望を全く見る事ができなかった。

 

2度目は2019年の9月で、快晴に恵まれていい写真が撮れた。まあこの時は涸沢カールの紅葉を見るにはちと早すぎたので、2020年10月初旬に再訪したのだった。

 

松本電鉄の車窓から赤いりんごの実が付いた木が見えた。つい1週間ほど前に八甲田に登って、りんごの木を見たばかりだったので妙な縁を感じるとともに、紅葉の進み具合が青森と長野でどう異なるのか気になった。

 

<松本電鉄の車窓、田代池の辺り(2)>




この日も大正池から歩き始める。この辺りは観光地なので大半の人がマスクで顔を覆ったまま散策していた。

 

コロナ禍でヤマの人流が減ったためかクマが自由に行動するようになったのだろう。2020年8月に小梨平キャンプ場でクマに襲われる事件が起きていた。9/24と書かれているので秋になっても上高地界隈にクマが出没しているようだ。

 

<またクマ情報、大きな5枚葉ヤグルマソウ>



小梨平から先にはしっかりと秋の景色があった。

 

<秋はキノコ、マムシグサの実なのか>



登山者どうしでお互いに挨拶するのは明神から先だ。ここから先は人口密度もやや疎らになってくるけど、徳澤(&横尾)までflatなのでお手軽に来られる。この界隈は最も混雑する時期で、涸沢(2軒とも)も横尾も満杯だった。いつもの年なら詰め込んで泊まれるのだろうけど、コロナ禍で密を避けようとすると登山者を押し込む訳にもいかない。幸い、徳澤園でキャンセルが出たのか前日に半畳部屋(昔の大部屋)が空いていたのでそこに泊めてもらう事ができた。

 

<徳澤で前泊(3)>




 

【参考】GWの涸沢旅ブログ

 

【参考】2019年9月の涸沢旅ブログ