(前回の続き)

山頂直下の一枚岩。これには参った。

<山頂直下の一枚岩をプロが降りてくる>

 

登ろうとしたが腕力がないので、体側を岩に付けておかないとどうにも体が安定しない。結局3mくらいでgive-upした。ちょうど山頂から下りてきた30代のヤマ屋さんにコツを教えてもらった。

・鎖を両足に挟んでないと体勢が安定しない

・尻が引けているので、もっと岩に近づけるように

・膝も含めて三点支持

Adviceには本当に感謝したけど、素人にはムリだったので迂回路に逃げた……。悔しいけどね。

 

ようやく山頂へ。岩場の連続だっただけに、この乾徳山は達成感あり。自分は2031年になった時まだヤマに登っているのだろうか?

2031mの看板>

 

<甲府盆地を見渡す> ※左下は私の指が邪魔してしまった

 

下りは少し冷静になってピンクの花が残っているのを見つけた。山ツツジだろう。

<ツツジ>

 

扇平から国師ケ原に降りる。途中で鹿に出くわす。ガサゴソ言うのでこちらも容易に気付く。彼らはこちらの様子を窺いながら小刻みに逃げては、また止まってこっちを見てくれる。でも、カモシカ君とは行動パターンが違うなあ。

<<シカ2頭>>

 

 

【参考】飯山のカモシカ

https://ameblo.jp/cx0293/entry-12433245392.html

 

その周囲は1mないくらいの大振りの葉が茂っていた。里芋じゃないけど山菜なのか?

<大きな葉っぱ>

 

国師ケ原も開けているので若いシダ類が直立に立って陽を浴びていた。

<若いシダ>

 

標高を下ってくるとまたハルゼミの鳴き声が聞こえてくる。これが心地いい。この時期に山に登ると結構この音に癒される。カエルでもないし鳥でもない。蝉にしては時期が早いと思うのが、5月の入笠山、6月の笠取山、釧路川など盛んに鳴いているけど、この鳴き声を聴いているだけでのんびりできる。

 

そこから少し歩いてレンゲツツジの咲く大平高原に帰着した。予定時間16:30より前だったけどtaxiが来てくれていてホッとした。ドライバーさんは70代だがtoughだ。高齢者運転が問題になっている昨今だが、オートマ車よりマニュアル車がbetterだと話されていた。

 

で、塩山駅近くの温泉・宏池荘で降ろしてもらう。入口が判り難く地元の人が殆どじゃないか。「大菩薩?」と訊かれたが、大菩薩峠に登った人もここでひと風呂浴びるんだと言っていた。入浴料は\400。ヌルヌルした鉱泉でサッパリできたし、流行の温泉施設よりいい所を開拓できた。