今日、ご紹介するのは洋画「トゥルーロマンス」です。
色々な意味で、ドキドキ、ワクワクがとまらない映画。
(おすすめ度高し)
但し、バイオレンスが苦手な方はご遠慮ください。
洋画「トゥルーロマンス」は1993年のアメリカ映画です。
日本公開は1994年1月22日。
上映時間は122分。
監督は名匠リドリー・スコットの弟で映画「トップガン」(1986)などのトニー・スコット。
(2012年8月19日、橋から飛び降りて自殺。衝撃的なニュースでした。ご冥福をお祈りします)
脚本はクエンティン・タランティーノ。
(パンフレットには記念すべき第1回脚本作品と銘打たれている)
この洋画「トゥルーロマンス」は、テレンス・マリック監督の映画「地獄の逃避行」のオマージュ作品でもあります。
(映画「地獄の逃避行」についても書く予定)
撮影はジェフリー・L・キンボール。
(キレイな画を撮ります。映画「トップガン」のほか、アイディアが秀逸スリラー映画「ジェイコブズ・ラダー」(1990)や面白サスペンス映画「ワイルドシングス」(1998)など)
さて、この「トゥルーロマンス」はキャストが豪華。
クラレンス役は映画「バラの名前」(1986)のクリスチャン・スレーター。
アラバマ役に映画「6才の僕が大人になるまで」(2014)でアカデミー助演女優賞を受賞するパトリシア・アークエット。
(姉は女優ロザンナ・アークエット。TOTOの大ヒット曲「ロザーナ」の人ですな。筆者には、大好き映画1998年のリュック・ベンソン監督「グランブルー」です)
クラレンスの父親役にデニス・ホッパー。
(ご存知ハリウッドのトラブル・メーカーも、この映画「トゥルーロマンス」の中ではいい父親役。アラバマと別れの挨拶に口でキスされて、嬉しそうな表情が印象的)
アラバマのヒモでヤクの売人のドレクセイにゲイリー・オールドマン。
(2017年に映画「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」で
アカデミー主演男優賞を受賞する名俳優。筆者は絶対的に映画「レオン」(1994)のスタン刑事です。唸る悪役ぶり)
クラレンスとアラバマを追う組織の重鎮ヴィンセンツにクリストファー・ウォーケン。
(天才。もちろん、アカデミー助演男優賞獲得の1978年の映画「ディア・ハンター」ですけど、1983年の映画「デッド・ゾーン」の哀しき超能力者も捨てがたい。知らない人も多いけど)
ディックのルームメイト役フロイドにブラッド・ピット。
(前年の1992年映画「リバー・ランズ・スルー・イット」とは対極の役柄)
ダイムス刑事役にクリス・ペン。
(兄はショーン・ペン。クリス・ペンと言えば映画「レザボア・ドッグス」(1992)ですよね)
クラレンスにアドバイスを贈るエルヴィス役に映画「バットマン・フォーエバー」(1995)などのヴァル・キルマー。
(この映画「トゥルーロマンス」では顔はあまり出ない)
「トップガン マーヴェリック」でもバツグンの存在感でしたよね!
あっという間に殺されてしまうヤクの売人にサミュエル・L・ジャクソン。
そのほかにエド・ローターやトム・サイズモアなど渋めのアクション映画に欠かせない面々も出演していて嬉し過ぎます。
(わくわく)
では、おすすめバイオレンス・アクション洋画「トゥルーロマンス」のあらすじをご紹介します。
洋画「トゥルーロマンス」あらすじ
デトロイトのコミック本の店で働くクラレンス・ウォーリーは、エルヴィス・プレスリーと映画が大好きな若者。
誕生日の夜、人もまばらな映画館でカンフー映画3本立てを観ていたクラレンスは、アラバマという派手なブロンドの女の子と知り合い、一緒に過ごすことに。
セックスの後、アラバマは、自分がクラレンスの店のボスから、誕生日プレゼントにと頼まれたコールガールであること、でも、コール・ガールになって日の浅いこと、クラレンスが好きになってしまったことを告白する。
クラレンスは驚きながらも受け入れ、二人は翌日には結婚する。
クラレンスは、アラバマのヒモであるドレクセイに会いに行くが殺されそうになり、銃で逆に撃ち殺す。
アラバマの荷物として持ち帰ったスーツケースには、大量のコカインが入っていた。
ドレクセイはポン引きだけでなく、ヤクの売人もやっていたのだ。
クラレンスは元警官の父であるクリフォードに3年ぶりに会い、妻のアラバマを紹介、警察の捜査状況を探ってもらう。
警察はどうやら、売人同士のいざこざが原因と考えているらしい。
クラレンスとアラバマは、奪ったコカインを売りさばこうとロサンゼルスにいるクラレンスの友人で俳優志望のディックの元へ向かう。
しばらくして、クリフォードの家にヴィンセンツと名乗る男が現れて、クラレンスとアラバマ、そしてコカインの行方を突き止めようとクリフォードを拷問。
必死にシラを切り通すクリフォード。
ヴィンセンツは怒りにまかせてクリフォードを殺し、クラレンスとアラバマの後を追うように部下に指示する。
クラレンスはディックの手を借りて、知り合いのエリオットを通じ、ハリウッドの大物プロデューサー、ドノヴィッツとヤクの取り引きの話をまとめる。ところが、エリオットはスピード違反で捕まり、麻薬を所持していたため、ダイムス刑事にコカインの取り引きについて話してしまう。
取り引きの当日、ダイムス刑事ら警察チームとデトロイトから追ってきた組織の男たちが取り引き現場のホテルに向かう…。
映画「トゥルーロマンス」のバイオレンス
トニー・スコットがスタイリッシュな映画作りが身上のため、目を背けたくなる映像がありません。
(女性と子供と地球にやさしいバイオレンス映画)
クライマックスのソファの白い羽根が舞うシーンなんかキレイです。
(MVみたいです)
映画「トゥルーロマンス」のおすすめ度
誕生日に一人、ポップコーンを食べながらカンフー映画三本立てを見るなんて、ある意味泣ける。
(それも、ソニー千葉の映画。タランティーノ、どれだけ日本好きなんだ!)
スパイダーマンのコミックのあらすじをアラバマに熱っぽく語るクラレンスがいい。
(男はいつまでも少年の心を持ってなければ)
ハンス・ジマーがトニー・スコットのリクエストに応じて作ったテーマ曲は映画史にのこる傑作だし。
(映画「地獄の逃避行」へのリスペクト感で溢れてます)
クライマックスの三つ巴の銃撃戦なんか考えただけでワクワク度MAX。
(バイオレンス・アクションの決定版)
英語の教科書によく出てきたDICKが卑猥なスラングであることも教えてくれます。
(”My name is dick.I am bigger than you”とか真面目に大きな声で喋っていたなー)
トニー・スコットとクエンティン・タランティーノの映画への愛がひしひしと伝わる映画「トゥルーロマンス」はおすすめ。
バイオレンスが苦手な人も出来れば、一度御覧あれ。
キュートでスタイル抜群の新米コール・ガールと、しがないコミック・ブック店員が”一瞬で恋に落ちる”ロマンス映画でもあります。