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コラム:自分をふりかえって

 私は、施設で18年間すごしてきた。乳児院を含めると、私の人生ほとんどが施設暮らしである。小学生の頃は、小学校のクラスメイトの誰もが、私が施設で生活しているということを知っていたので、“差別”されるということは一度もなかった。しかし、中学生になってからは、施設で生活していることを知らない友達もいて、「私は、施設で生活しています。」となかなか言うことができなかった。差別されるんじゃないか、いじめられるのではないかという思いがあったからだ。友達等人間関係を作るということについても、とても緊張していたように思う。施設で生活しているということを友達に話さないことで、テレビの話しが盛り上がらなかったり、なぜ携帯を持ってないのという友達からの質問に、毎回「なんて言おう」と困ってしまった。


 小、中、高を通して、とても嫌だった話しの内容の1つが「家族」について聞かれることだった。「お母さんは何歳?」、「お母さん似?、お父さん似?」、「家族は何人いるの?」という質問をされるたびに、適当に答えていた。その時は、なんとかやり通せたとほっとしていたが、その後、「結果的に嘘をついてしまったなー」という思いになり、とても後ろめたい気持ちになった。友達と私との間に違いを感じ、”施設で生活していること”が恥ずかしいと思うようになっていた。新たな人間関係を作る時には、こういったことが常に繰り返されていた。自分自身を恥ずかしいと思うことは、自分自身を否定することに繋がってしまう。自尊心が持てなくなってしまうのである。


 施設で生活しているときは、このような、物質的な問題以上に、精神的な問題がとても大きかったと思う。


 私は、施設を経験した中では、“エリート”らしいが、以前から積極的な性格だったとか、人前で話せたわけでは決してない。施設にただ従順な子どもであった。今とは違いとても内向的で、人見知りだった。私が、今の私として”施設での生活”について人前で話せるようになったのは、私の話しを聞いてくれ、勇気付けてくれる人達に出会ったからである。


 私は、さまざまな人との出会いが今のCVVの活動力に繋がっていると思う。そう考えると、高校1年生の時にカナダの人達と出会ったことや、CVVを一緒に作った仲間たちや、それを支えてくれた人達との出会いは本当に“ラッキー”だったなーと思う。
 この人達との出会いがなかったら、今も自尊心が低く(今も高いとは言えないけど…)、自分を否定しつづけているのかなーと思う。


 現在、施設で生活している子どもや施設を退所して生きている若者たちは、話しを聴いてくれる人がいたり、勇気付けてくれる人がいるのだろうか。そして、「自分は生きていてもいいんだ」と思えているだろうか。私は、CVVの活動が、人との出会いが私にとってラッキーと思えたように、彼、彼女たちにとってラッキーな場になって欲しい。


(まどか、CVVニュースレター第3号 2006年6月より)

2008年9月の予定

2008年9月のCVVの予定をお知らせします。


暑い夏が過ぎ、まだ少し暑いけど、ずっと過ごしやすい毎日ですね。

今月のCVVの行事についてお知らせします。

皆さんに会えるの楽しみにしています。

星今月のCVV星


クローバー9月23日(祝)16:00~19:00

家族とコミュニティへの想いを広げるコンサート

・演奏:山村誠一さん:スティールパン奏者、打楽器プレイーやー
・参加費:1,500円(軽食付き)
・場所:eトコ

・スティールパン(カリブ海のドラム缶楽器)の第一人者。その他にもさまざまなラテン系打楽器を操り、情景を奏でる演奏から、ダンサブルな楽曲まで、多様な世界を楽しませてくれます。この日はどんな演奏が聴けるでしょうか。

・お名前、電話番号を明記し、下記へご連絡ください。
・先着順・定員40名です。要事前申込。
★FAX:06-6972-8757
★メール:etoko@mbe.nifty.com 送信の際は、@マークを半角に変えてください。


クローバー9月25日(木)17:30~21:00くらいまで

よりみち堂

・みんなでご飯を作り、食べます。何時から参加してもOK。
 当日いきなりでもOK。友達を呼んでもOK。
・8月のよりみち堂は、卒業生2名、お客さん1名、スタッフ3名、大家さん2名でした。焼きそば&冷やし中華という麺&麺の夕食でしたがゆったりまったり過ごしました。

黄色い花今後の予定
10月17日(金)よりみち堂

10月18日(土)「みんなの会」フリーマーケット
11月1日(土)-2日(日) お泊まり会

12月29日(月)忘年会

2月15日(日)-16日(月)に東京「日向ぼっこ」との交流を予定しています!

参加希望の方は、Children's Views and Voices (CVV)までお願いします。

yes_cvv@yahoo.co.jp  送信の際は、@マークを半角に変えてください。

CVVの活動内容

CVVの活動内容

CVVは、以下のような活動をしています。
参加してみたいなぁと思う方、ご関心のある方は、メールください。

(yes_cvv@yahoo.co.jp 送信の際は、@マークを半角に変えてください。)

 CVVの居場所活動で大切にしていることは、“出逢い”です。
 児童養護施設で生活している子ども同士、退所した若者同士、さまざまな仕事に就いている人、多様な生き方をしている人たち、そういったさまざまな人たちが出逢い、元気になっていく場所です。そして、自分が尊重され、受け容れられていると感じられる場、有効な情報を知ることができる場を大切にしています。

具体的には…
1 「みんなの会」の実施
 3ヶ月に1回くらいのペースで実施します。これは、主には施設で生活する中高生を対象にしてい
ますが、退所した若い人たちもたくさん参加しています。対人関係、退所後の生活、セルフエスティーム(自分を大切に思う気持ち)などをテーマにしたワークショップを通じて、退所した後の不安を軽減することを目的にしています。


2 よりみち堂の実施
 毎月1回夜に実施しています。施設を退所した人を対象にしています。仕事帰りにふらっと立ち寄ることができ(よりみち)、夕飯を共にし、悩みを話したりする場です。「堂」はみんなが集うという意味があります。


3 ニュースレター「みんなの手紙」の発行
 年3回発行しています。記事は、活動の報告、おすすめ本、当事者の視点からのコラムなどです。年間購読料は1,000円です。購読希望の方は、メールください。


4 各種講演活動
 依頼があれば随時です。これまで、JASPCANや子ども家庭福祉会議、チャイルドライン、スクールソーシャルワーカーの方の研究会等でメッセージを伝えてきました。



CVVとは

 CVVは、児童養護施設で生活している中高生や、そこを退所した若者たちの居場所活動を行うグループです。CVVという名称には、子どもたちの視点(Views)や声(Voices)を大切にし施設での生活や退所後の生活をよりよくしたい、という思いが込められています。
 CVVの活動に参加してくれた人たちが安心でき、人とのつながりを実感し、エンパワメントされる居場所であることを大切にしています。
 また、施設で生活した経験のあるメンバーからの等身大の情報を発信することで、子どもの権利、児童養護を含む社会的養護の実態やあり方についての社会的啓発を行い、 一人ひとりが大切にされる社会の実現を目指しています。

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