難聴者である私の夢、そして子どもたちに・・・ | (株)エーアール Heal&Counseling Room 難聴のオルタナティブコンサルタント Anri

(株)エーアール Heal&Counseling Room 難聴のオルタナティブコンサルタント Anri

あなたの道を照らし、一歩進むためのお手伝いやさん
~愛・癒し・気付き・学びへ導きます~

現在私は難聴児に対する音楽指導も教育相談の一環
として行っています
その障がいの程度はさまざまで、
かるい難聴であるために、周りから聞こえないことを理解されず
に苦しんでいるお子さん
会話をする際に人の口元を見ながらでないと相手の話を聞き取れない
お子さん
ほとんどの音が聞こえず、音楽の音すら分からない
お子さん

などなど、いろんなお子さんがいらっしゃいます。

そのような子どもたちに音楽の楽しさに加え、歌を歌うことのたのしさを
共有したいと願い、この事業を開始しました

なんで、分かってもらいたいか?豆電
それは私自身と深く関係があります。
私は生まれつき耳が聞こえません。先天性高度難聴といいまして、
聾の方の次に重い障がいの程度になります

私は小さい時から音楽が大好きでした
それは父親が音響学者帽子
母は障害児教育の専門家であり和琴奏者チョコムース
兄はバイオリニストヴァイオリン
まあ音楽に囲まれた家族の中で育ったことが大きいと思います。

そして耳が聞こえない私は「音が入らない」訳ですから、
言葉も綺麗に話すことが出来ませんでした。
私は通常学級で、耳の聞こえる友達と一緒に勉強をしていたのですが
その友達たちに一生懸命話すんですけど、
同級生に「Anriは何を言ってるんだか、さっぱり分からない」
とよく言われました。

未就学児の時は意識していませんでしたが、小学校に入ると
私の障がいをからかい、教科書を無くされたり、廊下を歩いていると
後ろから誰かが箒で叩いてあざになるということが度々ありました。
そう、今大きな問題となっているいじめですね。

初めはナニクソ!!と思っていましたが、その抵抗感がますます
周りの子たちを助長させてしまい、私はとうとう学校に
行けなくなってしまいました。

当時の保健室の先生に助けを求めても
「あなた耳が聞こえないでしょ?だから無視されたと思い込んでるだけよ。
五体満足の子どもでもいろんな問題があるの。ましてや貴女なら仕方ないわね」
と聞き入れてももらえませんでした

とっても悲しかったことを今でも覚えています。
「私の性格が悪いのならば、神様、私はどんなことをしてでも直します。
けれどどう頑張っても治らない障がいに対していじめが起こるのなら、
私はどうやって生きていけばいいの?」
当時9歳だった私はとても悩みました。
そして自分は他のみんなと違う
私を受け入れてくれる友達は一人もいないんだ
というような意識の中に陥り、いつの間にか周りの子たちと
距離を置くようになっていました。

私は三十路ですから(笑)、当時はフリースクールなんかは一般的ではない
学校に行かない子は悪い子」という印象が強い時代でした。
子ども心にその風潮は感じていましたから、
親にもいじめられていることは言えなかったし、
体にあざが出来ていることを知られたくなかったですから、
お風呂に一緒に入ることもしませんでした。

でも親は異常を感じたんでしょうね

「通常学級に行かなくていいよ。勉強ぐらいお父さんたちが教えてやる!
難聴指導教室は楽しいのなら行けばいい」と言いました。

今もあの時の言葉には本当に感謝しています。

続いて親は言います。
通常学級に行かなくて家に居ても良い。ただし条件がある。
何か一つで良いから
好きなものを見つけ、
それをとことんやりなさい!
」と。

子どもながらに一生懸命に考え、行きついたのが音楽でした。
先に書いたように、私には耳に障害があることで言葉にも聞き取りづらさが
ありました。
そのリハビリのため、ある有名な言語指導室に通っていたのですが
まあそこのトレーニングが大変
子どもながらに「楽しくない!」と思っていました(笑)

それを見た親が、これはまずい!!!ということで自分たちで
トレーニング方法を考え始めたのです。
子どもに楽しんでリハビリに取り組んでもらう。
なおかつ心の成長も促す!


ということで取り入れたのが「歌sei」でした。
小さい時から音程も取れないのに歌を歌って、楽しい記憶しかなかった私は
「お父さん!お母さん!私本格的に歌を習う!!」と決めて習いだしたのが
声楽みたまりだったのです。

初めはいじめに対するイライラや悲しい感情を発散するために
ただ歌を歌っていました。
音程も取れないのに、声楽の先生は嫌な顔一つせず、向き合って根気よく
でも楽しく歌を教えてくれました。
そのうち音程が取れるようになり、声がはっきりと出るようになり、
そしてついにはオペラまで歌えるようになっていました。

音楽の授業の時だけは学校に行ってたのですが、
ある日音楽のテストで皆の前で披露すると、みんなの顔が
一気に変わっていったことを今でも覚えています。

それからいじめは無くなりました。と言いたいところですが
嘘です!いじめはありました。
程度も変わりません。
でも私の中で「もうどうでもいいや!分からないやつにはやらせておけばいい。
私には大好きな歌という支えがある」
そんな考え方に私が変わっていったのだと思います。
それが親の狙いだと気づいたのは大学生になってからですが
(おそいよ!?というツッコミはナシですよ笑)

じゃあ、難聴児はみんな音楽をやりましょう!
そうではないんです。
難聴児の生活の楽しみの中に
「音楽」という選択肢も増えてほしい
そんな思いから私は大学院に進み、心理学の修士課程で
カウンセリングをまなび、臨床では小児科を選択し
その後は教育学の博士課程に進み、
自分の経験を踏まえたうえで難聴児への教育支援の研究
を重ねながら子どもたちの支援に関わり始めました。

その研究実績をもとに、Heal&CounselingRoomにて私の経験をもとにしながら
トレーニングを体系化し、音楽指導として提供をしています。
そしてそのトレーニング効果は、どの子どもも確実に現れています!

どうして?

それはですね、子どもの声をご家族と本人が視覚化できるデータ解析
することによって
子どもひとりひとりに合ったプログラムを提供することが出来るからです。

実はやられてそうで、やられてないこのトレーニング。
どうしてそのようなことが出来るかというと・・・

わが社にはカウンセリングと教育の実践を積んできた専門家に加え、
音響学の専門家も加わり、心理ケア教育支援だけでなく
科学的な立証をしていく
ことで総合的な支援提供が出来るからなんです。

実際ご家族からは
「うちの子の声が聞き取りやすくなった」
「あんだけ人前で歌うのを拒んでた子が今では楽しく歌ってる!」
「平均ではなく、うちの子に合ったプログラムを提供してくれるから安心」
「歌だけでなく、子ども自体が積極的なった」
「ことばに表現が出てきて、感情が分かりやすくなった!」

などなど、指導者としても嬉しいお言葉が聞こえてきています。
そしてなによりも
耳が聞こえない先生が教えてくれることで、子どもたちに
明るい未来を想像ではなく、実現可能と思わせてくれる!
これだけ励みになる存在はいない


というような、泣けてしまうお言葉まで・・・。
私の夢は、少しづつではありますが、
着実に未来の子どもたちに繋がれているんだ・・・
と感じています。

この気持ちを忘れないで、これからも子どもたち、そして親御さんに
向き合っていけたら・・・という願いを込めて
これからも携わっていきたいと考えています


そしてご縁があってこのブログに辿りついたご家族や周りの方で
子どもの発声に悩んでいる方がおられましたら・・・
まずはお気軽にご相談ください
その子はもちろん、ご家族の方にとっても笑顔になれるお手伝いを
したいと思っています
お役にたてることを願ってお待ちしています

㈱エーアール カウンセリング事業部 Heal&Counseling Room

 
心理・教育学者
オルタナティブコンサルタント Anri
 ⇒ プロフィール詳細

◆提供サービス

矢印複数のカードを用いたカウンセリング
矢印心理カウンセリング・箱庭療法
矢印教育相談・教育指導
矢印難聴児・発達障碍児への音楽指導
矢印その他・会員様限定サービス


◆スケジュール/休業日 詳細はこちらよりご覧ください

◆お支払い方法 詳細はこちらよりご覧ください
 

◆お問い合わせ 完全予約制となっております。
 website:カウンセリング事業部 ホームページ
 tel:03-5269-3441 (エーアール代表)
 mail:anri★aar.co.jp(★→@)