「塾の先生」
私は学校から帰ると、すぐさま、塾へ向かった。
私の恋愛相手、それは、塾の数学の先生だ。
その先生の授業が、はじまる1時間前に
私は塾についた。
まだ、誰も来ていない。
いつも、先生の数学の授業があるときは、
私は一番前の席に座る。
いつものように所定の位置にかばんをおいて、
予習と復習の開始。
おかげで、数学の成績はクラスで5本の指には入っている。
他の教科は、めっきりだが・・(;´▽`A``
でも親も喜んでくれているし、私もうれしいし、いいこと尽くめだ。
もちろん、私が先生を好きなことは、誰にもいっていない。
そんなに私は、弱くないし、先生を好きになるとはどういうことなのかを
少しは理解しているつもりだ。
「おー、いつも早いな~」先生が授業の準備に教室に入ってきた。
「先生、ここ分かんないんですけど」と私は質問した。
たった10分の幸せな時間。
誰にも邪魔されないこの時間が、私は好きだ。
この時間の積み重ねがきっといつか
先生にも伝わると、私は信じている。
そのころには、もっと大人になって、きれいになって、
きっと先生もほっとけない私になっている。
そう想いながら私は今日も、
一番前の席に座っている。
