ナナハンという昭和のBigバイク -8ページ目

ナナハンという昭和のBigバイク

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CB750K0のレストアはキャブレターのオーバーホールが一応終わりました、燃料ホースも堅くて亀裂も入っていたので汎用品で長さを合せ作り取り替えました。



今回のホースはバイクパーツのデイトナから、6φ1mのクリップ付きセットを購入して見ました値段も900円位で手にはいります。

このK0の場合ホースをキャブホルダーの穴を通す取り回しなので、ケチルと後で取り替えるとき泣きを見ますので劣化が認められる場合は、キャブを取り外しているうちに交換した方が楽です。( ̄_ ̄ i)

さてキャブは組み立て完了ですがまだまだ問題が山積みです、問題その1としてエアークリーナーケースが何故か割れているのです。



多分経年変化による劣化の為割れたのだと思いますが、ケース自体が変形していて上下の合わせ目に隙間が有ります。



ケースのひび割れは半田ごての協力なタイプみたいな、PP溶着機を使いひび割れ部を溶かしてくっ付けます。

しっかりと溶かしこめば結構強度的にも問題無く出来ます、後は綺麗に表面を整形しパテ修正で仕上げ塗装すれば完成です。

ケースの変形も極端でなければヒートガン(ホットガンとも言う)でケースを炙り、丁寧に歪みを整形します。



この強力なヘアードライヤー見たいなヒートガンはかなり高熱に成りますので、炙り過ぎると簡単にプラスチックが溶けますのでご注意、手で触れない位には加熱しない方が無難です。

炙っては板とかをあてがうなどして整形し、エアーブローなどして冷やすと歪みが直ります、あとは多少のデコをパテ修正し塗装すれば完成です。

工具も無いし面倒な方はCB系を得意としているパーツショップで、エアークリーナーケースのリメイク品を売っていますので買った方が工具代も掛からないので安くレストア出来ますね。


お役立ちシリーズ6は、今回のキャブレターオーバーホールで使った、頑固なジェットの詰まりを取り除く時に使った工具のご紹介です。

ジェットの詰まりが頑固だからといって、針金などで強引に突っつかない方が良いと言いましたが、どうしても詰まりが取れない時はこんな工具を注意深く使います。

 

   

その名もジェットリーマーというジェットの穴の詰まりを付き通す針です、断面が三角形でジェットの径に合せて細い物から太い物まで12サイズ程有ります。

サイズの合わない針金でグリグリするよりは注意は必要ですが、このリーマを使った方が安全で時間の短縮が出来ます。

CBのキャブの時も言いましたがくれぐれもコジリ過ぎにはご注意を、ジェットが真鍮製なので
やり過ぎるとジェットの穴が簡単に広がります。

キャブコンで少し詰まりを和らげ押しだすと云う使い方がベストですね、穴の内径まで綺麗にしようとゴリゴリやると削れ過ぎますので、リーマを回して汚れを取るのはサイズの選択と回し方に細心の注意が必要です。


レストアお役立ち情報シリーズ5としまして、前回キャブレターを取り外しオーバーホールした時、取り外しに有れば便利な工具のご紹介です。

   

↑のプライヤーはガソリンホースンなどを止めるクリップ(クランプ)を外す時に、クリップをずらすのが楽に行えるプライヤーです、隣はホースをコックやキャブから外すプライヤーで、これも有った方がホースをドライバーなどで無理にコジッて外さなくても外れますので便利です。



e-爺は↑でクリップを外したりホースも外しますが、ホースの劣化状況では亀裂が生じる場合が有ります、劣化が認められる場合は無理せず右のプライヤーを使います。

あまりホースの劣化が激しい時はホース交換は必然ですが、ホースの手持ちが無く急ぎの修理ではホースの再使用もしますので、こんなプライヤーは必携品ですね。

一流メーカー品と言われる物以外は、某工具ショップチェーン店などで1,000円程度から有ります、レストアラー以外のサンディーメカにも有って便利な工具です。